店舗運営テクニック

大型店の店長を任されたら読むブログ

投稿日:2019年9月16日 更新日:

大型店店長

会社の中で大型店を任されるということは、大きな期待の表れです。

これまで育ててくれた上司や会社に感謝すると共に、「期待」に応えたい!と強く願うことでしょう。その対極の感情として「不安」という人もいるかもしれません。

小型店や中型店規模であれば、プレイングマネジャーとして活躍できますが、大型店でそれは通用しない場合が殆どです。大型店の店長は、人に任せることが上手い店長が上手に運営できます。

こんばんわ。森友です。

私は社内で店長への教育を行う者です。前職を入れて、店長・エリアマネジャーなど店舗運営に携わり18年間経験しています。その過程の中で成功して活躍できる店長とスタッフから嫌われ失敗する店長も複数見てきました。

そして、小型店では成功しているのに、大型店になった途端に別人になったように機能しなくなる・・そんな人も沢山みました。

この両者の違いは何なのでしょうか?

今日は大型店で店長をする上での注意点と方向性を纏めたいと思います。


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期待に応えようと初期に行動し過ぎれば必ず失敗する

まずは、注意点からです。

特に1ヵ月以内にしてはならないことは、既存のカタチを着任早々に変えることです。

具体的にはレイアウト変更などの類です。新店舗であればドンドン変えていいのですが、数年経過した店舗は最低1ヵ月は何も変えないことだと考えます。

なぜだと思いますか?

  • 備品の置き場所が変わった・・
  • 在庫の置き場所が変わった・・
  • 更衣室の配置が違う・・
  • 売場の配置が違う・・

今までの配置や手順が少し変わるくらいであれば、気にしない人も多いでしょうが店長が変わって色々と不安な中で一気に変えてしまうと拒絶反応を示す人は複数います。

この感覚がわからない人は危険かもしれません。

大型店になると人手の数も多いため、何か変えようと思えば簡単に変えられます。でも、そこは一旦落ち着いてちょっと待ちましょう。やることは他に山ほどあるのですから。

初心者用記事ですが関連する記事です↓↓↓

店長に初めてなる人が失敗しやすいこと4選

大型店に異動した後の活動手順

数字の把握から入るのではなく、徹底的に人と設備の把握から入るというのが森友スタイルです。

①面談はせず、従業員1人1人と会話してみる。

各セクション毎に全員分け隔てなく会話したり、仕事ぶりを観察します。

時間が確保できるのであれば、30分でも一緒に仕事してみることです。そうすれば、相手も警戒心が取れ今後の関係性を築きやすくなります。

まずは立ち話で十分です。

相手も構えますので、1人1人と面談をセッティングするのは薦めません。そこで聞けることは、店の良くないことなど貴重な情報も聞けるでしょうが「なんでも聞いてくれる店長」だと思わせる行為は不要です。

実際には、その後聞けないことばかりです。

小型店の時は、聞けることも多かったでしょうから「いける」と思って1人1人と深く会話しようと試みるのですが、大型店の場合は中途半端どころか、「最初に期待だけさせて実際には聞けない店長」というレッテルを張られかねません。

もちろん、大型店といっても規模によります。従業員数が約80名~100名を超えたら難しいのではないか?と考えます。

②2週間以内に全員の顔と名前を一致させ、戦力を把握する

ここを第一目標にします。1人1人と会話しながら大事な戦力の把握を行います。

顔と名前を覚えることを2週間としている理由は、人の把握に意識を向けるためです。初めは不備や改善したい項目が目に付くので改善したくなりますが我慢です。

早急にやることは、人を把握し、各自がどんな仕事をしているのか、どんな事が得意なのか、どんな可能性があるのかを把握していきましょう。

2週間以内に全員覚えられなければ焦りましょう。決して簡単ではないと思います。

③店舗設備の不備を改善する

環境に慣れてしまうと不備事項が見えなくなってきます。特に初期段階で見える改善項目の中でも「設備」に関する不備は、本部へ設備改善依頼を次々と行ってください。

  • 駐車場の白線が消えている
  • 壁に穴が開いている
  • 高所の照明が切れている
  • 大雨だと雨漏りする箇所がある
  • エスカレーターに異音があるが改善されてない

前任店長が数年変わってないのであれば、随分と不備が見つかるかもしれませんね。掛かる経費を分散させようなどと店長が考える必要はありません。全て本部へ報告して改善させることをお薦めします。


④改善活動は1カ月を超えてから

こんなことをしていると直ぐに1カ月になります。この1カ月の成果は計り知れません。

  • 人の把握を中心に得意不得意や可能性を発見している
  • 設備改善は本部へ全て提出済み

ここから、店長としての本領発揮を開始します。

店舗の方針やビジョンを示す、改善項目を社員へ指示するなど具体的な考えを共有し始めるのです。

関連記事↓↓↓

店長はどんな店にしたいかという方針・ビジョンを示すべき件

大型店は、プレイングマネジャーでは通用しない

小型店・中型店の時に成功した店長が、次なるステップで大型店の店長になって立ちはだかる壁がプレイングマネジャーからの脱却です。

今までは自分で動いてチームを牽引していたところから、人を動かして牽引するというマネジメントが必要になります。乗り物を変えるように、自身の行動を変えていかないと効果的なリーダーシップは発揮出来なくなるのです。

大型店のマネジメントで必要なこと

  • 全体の状況把握
  • 数値検証
  • 自身や会社の考え方の共有
  • 徹底的な現場確認
  • 部下への教育と考課
  • 問題発見・問題解決
  • タイムマネジメント

上記の何かが欠けても効果的なマネジメントは発揮出来ません。

従業員数20人の時と仮に100人の時では、5倍の時間を「人」にかける必要が出てきます。ここでプレイングマネジャーのままであれば、5倍の時間を「人」にかけられません。

店舗面積も大きくなるでしょうから、その分確認する項目も作業も膨大になってきます。

店長は基本的に1人のため、その店長という存在が費やす時間をどこにかけるのか。作業なのか、管理なのか。当然、管理になりますよね?

店長は、自身のタイムマネジメントを行い、業務の棚卸しをしながら人をみて、作業に不備がないかを細かく確認し優秀な店を作ってください。

まだ時が来てないのでしたら、改めて大型店の店長を任された時に読んで頂けたら幸いです。

今日も見て頂きありがとうございます(^o^)丿

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