こんばんわ!森友です!
今日は、人事異動で着任した際の店長がスタッフの心をワシヅカミにする方法について記載します。
従業員からみて頼れる店長が1か月目に何をするか、皆さんの経験とも照らし合わせてより更に良い方法を見出して頂けたら幸いです。
これは、あくまで店舗運営部を20年経験した私の着任後1か月の必勝ステップです。
人事異動で店長がスタッフの心をワシヅカミにする方法
着任1カ月が勝負の分かれ目!
ます、結論から。
具体的なことは何もしないでください。
店長らしいことはしないでOKです。この店長らしいというのは、方針を打ち出すとか、改善提案をするとかのことを指します。
大体、失敗している店長の多くが1か月目に方針を打ち出したり、改善活動を始めることにあります(新店舗は除きます)
既存店で数年経っている店は、既に型があります。この型は長年培ったものです。私が店長へアドバイスする際には、この型を変えずに最低1カ月はその体制のまま行うように指導しています。
では着任1か月目に店長は何をする?
こちらも結論から。
とにかく動け!です。
初月はワーカーでいいのです。
「1か月目は、皆さんの動きも見たいし、どれだけ技術が高いのかを見たくて一緒に作業をします!」というようなニュアンスを伝えてとにかく動きまくります。
「今度の店長、なんか動くよね・・」こんなキーワードが聞こえるほど動くのです。
何も悪いことはありません。動きの中で、肌感覚で従業員のことをよく理解してください。会話しながらで全然OKです。
この初月に店長室にひきこもる店長でろくな人は居ません。上司からの指示や、過去の売上実績、地域競合店の視察などすべきことは本当に多いでしょうが、初月は上司に伝えて免除してもらっていいくらいです。
ただ、一点だけ注意点があります。
それは、1人で作業しないということです。
なぜ、店長が1人で作業してはならないのか?
それは、勿体ないから・・以上です。
せっかく、店長が作業をするのであれば、力量を見せつける意味でも一緒に作業をして力業で「今度の店長は動きが早いしスピーディー、そして何より一生懸命に働いている」と周りに思わせることが大事です。
1人で作業をすれば、それだけ遅くなりますし、何か店長でないといけない急な業務が目の前にきた段階で、作業を放棄することになります。
古株さんたちは、自分たちがすべき作業を出しゃばって奪ったのに、作業を中途半端にする上司を本気で嫌います。だから、メインは古株さん達に残し、サポートしながら勢いを鼓舞する形で作業に参加するのが良いでしょう。
動きの中で働く従業員さんたち全員と肩を並べ目を合わせ、一緒に作業をして汗を流すのです。
着任1か月目の店長が他にすべきこと
-
従業員全員の顔と名前を全員覚えること
-
従業員全員の出勤できる時間(日)、出来ない時間(日)を会話の中で探ること
-
従業員全員の役割を全て把握すること(細かな作業も)
-
この店の良いところを30個見つけること
-
在任期間中にどんな店にしたいのか、ビジョンを描くこと
この5つが出来れば、上出来です。絶対に失敗しません。理由を以下に記します。
1⃣従業員全員の顔と名前を覚えること
承認欲求が高い人は年々増えてきています。仕事をする上での動機付けは、自分が会社から認められていることの前提があって初めて頑張ろうと思います。その動機付け要因は、
- 成長承認の欲求
- 存在承認の欲求
- 成果承認の欲求
と3つあるのですが、この2番目の存在承認の欲求を満たすことになるからです。個人の存在を認めるためには、顔と名前が一致していることが大前提です。
出勤の多い、少ない様々な従業員がいるなかで、正直覚えにくい従業員もいるのも事実です。100人いようが、200人いようが気合いで覚えましょう。その為には、一緒に働き会話をする中で覚えるのが一番効果的です。
2⃣従業員全員の出勤できる時間(日)、出来ない時間(日)を会話の中で探ること
ワーカーとして一緒に動く中で「〇〇さんて、出れない時間帯とかあるの?」基本、この会話です。
主婦Aさん「そうですね・・出来れば日曜は休みたいです・・」
店長「そうですよね・・日曜は休みたいですよね・・」
同調します。ここで「日曜休みは厳しいな・・」とは即答しません。
やるのは、バックトラッキング(オウム返し)です。関連記事⇒NLPバックトラッキングとは何か?
重要なのは、探りをする中で相手に同調し、理解しようとしている姿を示すことです。日曜が休みにくいのは相手も当然把握しています。その上で、希望を伝えてきているので、その場は共感すればOKです。
考えてみて、本当に難しいのであればそのことを後日伝えれば良いのです。
新しい店長が、自分のことを考えてくれたという事実は嬉しいと思いませんか?
そのように、出来れば全員とこんな会話をするのです。希望を聞いて回るのではなく、信頼(ラポール)を築きながら相手のことを実務上でも知ろうという、なんと生産性の高い会話でしょうか(笑)
3⃣従業員全員の今現在の役割を全て把握すること(細かな作業も)
役割が過去に割り当たっていたのに、新しい店長が来て勝手に役割を外されたら、どんな思いがしますか?
ここは慎重に進める必要がある内容です。そして、非常に需要な要素です。
「あ、それはもうしなくていいよ」こんな言葉を新店長に聞いたら、私なら大っ嫌いになります。それは、今まで重要な仕事じゃないなと思っていたとしても!です。
彼、彼女等の背景を知らずに、役割を変更してしまわないようにして欲しいものです。
ですから、一緒に作業をしていると「こんなも作業をしているのか・・」と知れますので一石二鳥です。
4⃣この店の良いところを30個見つけること
多くの苦しんでいる店長は、お店の悪いところばかりに目が向いています。異動したてであれば、以前の自分が居た店は出来ていたのに、この店は出来てないというのはストレスがかかります。
客商売なので、お客様に影響が出るのを嫌い、即時修正に入りたいところですが、私なら1カ月は放置します。
その店の中で、良いところを見つける努力が先です。30個と言わず、1人の従業員に対して30個の良いところを見つけるくらい、目線をポジティブに向けます。
そして、朝礼の度にどんなところが良いかを朝礼に参加している皆に伝えるのです。どんなお店にでも何か良いところがあるはずですから。
これを悪いところを修正するために店長として店舗に所属しているのであれば、嫌われて当然でしょう。いろいろなところのブログに載せていますが、「仕事だから・・」ではないのです。
個人を尊重する風潮を作ってから、悪いところの修正に入るのが正解です。信頼関係を作ったその後の店舗の爆発力、瞬発力は非常にパワフルなものです。
5⃣在任期間中にどんな店にしたいのか、ビジョンを描くこと
どんな店にしたいのか?
そして、あなたの店があることで、どんなメリットがお客様にあるのか?これらを考える期間としてください。
- 「日本一、笑顔の素敵なお店にする」
- 「また来たいと思える店、地域NO1を目指す」
みたいなビジョンで構いません。そして、「そういう店にしたい」という理由を考えるべきです。「なぜ、あなたのお店が必要なのか?お客様へのメリットは何か?」を考えるには動きながらがベストです。
どんな店にしたいかのビジョンは2か月目以降に全員に浸透させます。関連記事↓↓↓↓
まとめ
着任後1カ月ですべきことは、ご理解頂けたでしょうか?
私も知っている多くの苦しんでいる店長は、最初の導入部分(着任時)でコケています。意気に感じて、様々な改善業務をこなす中で本当に大事な部分を放置しています。
「俺がこの店の店長だ!」と思うのであれば、初めの1カ月は様子を観察しながら動きまくるのが良いでしょう。この自分もワーカーになることを躊躇う店長は多く居ます。
店長としての威厳が無くなるのではないか?や、2か月目以降も動く店長というレッテルがあってよいか?に疑問が残る人もいるでしょう。
断言します。威厳も無くなりませんし、大丈夫です。
そもそも、毎日事務所にこもりっぱなしの店長像は最悪です。そして、そんなに店長にデスクワークさせる会社は逆に危険です。
視界のベクトルがお客様に向かない訳ですから。
着任後、2か月目以降も同様です。1か月目程ではないにしても、1日1時間~2時間くらいは、自らも動くようにタイムマネジメントしましょう。
お店はきれいになりますし、動きの中での会話であれば店を良くしたいと思う従業員の心にも届きます。
お店の方針やビジョンは2か月目にバーンと打ち出してみてください。
ザイオンス効果も重なり、心を鷲掴みしますので。
今日も最後まで見て頂きありがとうございます(^o^)丿