店舗運営テクニック

できる店長・できる上司は部下に失敗談を語る

投稿日:2019年9月28日 更新日:

できる店長は失敗談を語る

こんばんわ!森友です。

店長・上司の皆さんの理想はどんな上司像でしょうか?

話を聞いてくれる上司、カッコイイ上司、信頼できる上司、見本となれる上司、何事も指示が正しい上司・・・・すべて最高に素敵なのですが、完璧に近い上司を目指しているとしたら、もしかしたら既に部下に息苦しさを与えているのかもしれません。

なぜなら、その場合にはスキ無くミスできない雰囲気を存分に出している可能性が高いからです。

「できる上司」は、あえて「失敗談」を語り、部下が全力を出せる雰囲気を意図的に作り出します。

人間だれしも、ミスすることはあります。でも、ミスできない雰囲気を無意識に作り出しているとしたら・・・

いかがでしょうか?

できる店長・できる上司は部下に失敗談を語る

あえて「失敗談を語る」ことで、様々な効果があります。

  • 安心感を与えられる
  • 親近感を与えられる
  • 自信を与えられる
  • 意図的に注意喚起が可能
  • 部下に主体性を与えられる

上司として若いうちは、部下に舐められないように完璧な上司を作りがちです。演じているというのが正しいかもしれません。

それは深層心理に「恐怖を回避したい」という思いが隠れています。

要するに自分を否定されたくないのです。

ですが、冷静になって俯瞰して自分を見てみて欲しいのです。舐められないように振る舞う上司は部下として簡単に見透かしますよね?

時には弱さを見せる上司は部下に安心感を与えられる

わざわざ自分に失敗談を語ってくれる上司が伝えたいメッセージはどんなことですか?

「俺も新人の頃は売上が全く上がらなくて、悔しくてさ・・・」

今はすごいと思える上司でも、「昔はそうだったのか・・」安心感と親近感が一気に高まります。

強い、正しいだけがリーダーシップではありません。時には弱さを見せるのも大事な要素なのです!

私は以前、プライドの塊でした。

以前の私は今の数倍負けたくないというプライドが高かったと思います。

店長時代にもエリアマネジャー時代にも自分のお店に対して本部から自分の店を「否定されたくない」という思いが強く、スタッフにもミスできない雰囲気を存分に出していました。

売上、利益、ストアコンディション、お叱りの言葉(アンケート)など自身のプライドを盾にミスさせないように鬼の指導を繰り返していました。

おかげで成績や状態は良かったのですが、果たしてそのやり方が正しかったか?と聞かれれば正しくはありませんでした。

当然、「自ら失敗談を語る」大切さや、「弱みを見せる」ことがリーダーシップに欠かせないという考え方含めて想像すらしていませんでした。

店長研修をしている今は、この時の失敗談を多く語るようにしています。

同じように過剰なプライドがもたらす迷惑な行為は、自分も他人も不幸にします。

関連記事⇒初めて店長になる人が失敗しやすいこと4選

失敗することで部下も成長する

「人は失敗してなんぼ」これを失敗しないように、失敗しないように・・と行動させると部下の主体性や応用力は開発されません。

そのツケは、早期離職であったり成長を感じない不満をもたらします。

会社は、よく言葉では「チャレンジせよ!」といいます。上司も部下に自発性がないことを嘆きますが、無意識なのかチャレンジしないように制限をかけているのが現状です。

「俺も若い時に大失敗したが、その失敗で気付けたから今がある!」と自信を持って伝えることができれば、ブレーキをかけずに部下はチャレンジしやすくなります。

そもそも、失敗しないものはチャレンジではありません。チャレンジには失敗はつきものです。

ただ、現実的には確かに失敗されると困ることはあります。その責任は、上司自身が負えるものであれば大船に乗ったつもりで堂々と失敗させましょう。

上司は、経験が一番の勉強だと背中を押せる人であって欲しいと思います。

チャレンジさせる前に聞く言葉

いかなる部下でも、任せる時には一言聞いて欲しい言葉があります。

それは、「出来そうかな?」です。

意思を確認することで部下に自分事として再認識してもらう必要があります。失敗した時に部下の言い分として「上司が失敗してもいいから・・」と言ったからと言われたらこんな残念なことはありませんよね・・

この後に待ち受ける成長のチャンスをしっかり自分事にして乗り越えてもらうためにも一言聞きましょう。

万が一、「できそうもない」という返答や、モチベーションが上がってないと判断したら、私なら絶対にさせません。あくまで本人の主体性が大切です。

まとめ

「できる上司」は、あえて「失敗談」を語り、部下が全力を出せる雰囲気を意図的に作り出します。

そして、責任負える範囲でチャレンジさせ、失敗してもチャレンジしたことを称賛します。

部下は、自分自身を成長させてくれる上司を望んでいます。「会社のため」「お店のため」という課題をクリアさせる中で、日々成長している実感が欲しいのです。

そのためにはチャレンジ精神が欠かせません。

「できそうかな?」⇒「やりたいです!」この会話をスムーズに引き出せる上司であってください。

今日も見て頂きありがとうございます(^o^)丿

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