こんばんわ!森友です。
温暖化の影響なのか、近年の台風は巨大化して日本各地に甚大な被害をもらたすようになりました。夏は毎月のように危機的状況になります。
店舗を守るべき本部や店長は毎回、台風や豪雨発生の度に準備に追われていることでしょう。
巨大台風が接近している時は、本部主導で休業にしてもらうのが一番です。
お客さんは来ませんし、無理に従業員を来させて災害に巻き込ませたら企業に対する責任問題になりますから。企業には人命第一での判断が求められます。
その反面で、店舗には店舗が当日開いていることで生活を守る責任もあります。特に食品スーパー、コンビニが開いていなければ最後に買い足しが出来ませんし、ガソリンスタンドが開いていなければバッテリー代わりになるガソリンも入れられません。
災害の中でも、地震や火災は予測できないため対策が困難ですが、台風や大雨、洪水はある程度予測が可能ですから、準備さえ整えれば減災できます。
今日は店舗の台風・大雨・洪水対策についてまとめます。
警戒レベル4で全員避難
政府は5段階の「警戒レベル」を明示しています。警戒レベルが5だとキケンだ!という甘い認識は誤りです。以下がわかりやすいので確認ください。
警戒レベル5は既に災害が発生している状況です。警戒レベル3で高齢者、警戒レベル4で全員避難と覚えましょう。かといって、頑丈な建物の安全な位置にいるのにキケンな道路に向かうことはしないことです。
警戒レベルごとに企業ごとに対策検討が必要です。
また、台風・大雨・水害は警戒レベル4になった場合、1階店舗や地下店舗は大変キケンですので、問答無用で逃げましょう。
そもそも浸水の可能性がある地域ならピロティにすべき
昨年の西日本豪雨、愛媛県大洲市の画像です。肘川の氾濫で広域に被害が発生し、この地域の1階は完全に水没しました。
そもそも、ハザードマップでみると10メートル超えの浸水の可能性がある地域だったため、土嚢などで防ぐのは困難な地域です。
私たちの会社も全国の店舗を見ると、このような10メートル超えの地域があります。地域の方々も心配ですが、企業も店舗を建てる際にはピロティ店舗(1階が駐車場)にする、入居なら2階以上にするなど根本対策を行うべきです。
近年の台風被害は、毎年必ずどこかで起こります。上場企業は、起こると思って建てないといけません。
店舗の台風・水害対策まとめ
土嚢など設備を守る備品を揃える
最低限必要なものは、土嚢とブルーシートです。シャッターや自動扉前を防ぐことで10~20センチくらいまでの水害は防ぐことができます。土嚢だけ置くより、ブルーシートと合わせる方が効果大です。
土嚢が準備不足でしたら、ゴミ袋で簡易水嚢を作ることも効果があるようです(引用先:話題プラス)
1階店舗は床にものは置かない
万が一、水が入り込めば商品が浸かってしまいます。平台車の上に後方在庫を置いたり、2階があれば2階に在庫を移動すべきです。
地道な作業ですが、私たちは毎回行っています。たとえ10センチでも多くが防げていますので対策としては有効です。
床に段ボールを敷く
画像はイメージです。
少しでも段ボールが水を吸えば減災します。特に防ぎたい箇所は、エレベーターとエスカレーターです。この2つの設備は修理費用が数十万~数百万と店舗にとって、甚大な被害を及ぼします。
段ボールを敷くだけです。土嚢と合わせて対策しましょう。
窓ガラスを養生テープで塞ぐ
引用先:秒刊SUNDAY
自宅での対策情報ですが、店舗も台風で窓ガラスが割れないように、上記のように養生テープで止めることをお薦めします。
また台風の際は、窓の隙間から水が入ってくる可能性がありますので、四隅を養生テープで留めましょう。
「重ねるハザードマップ」で災害情報を入手
国土交通省が出している「重ねるハザードマップ」をご存知でしょうか?
洪水地域、津波地域、土砂災害地域など危険性を数字や地図で表してくれる、とても便利なサイトです。(スマホでも見れます)
特に、浸水深さがわかるので一度調べてみましょう。8月の佐賀県武雄市の浸水、昨年の大洲市の浸水を調べてみましたが、どちらも浸水深さが想定範囲に入っていました。
まとめ
今日は台風19号に埼玉の自宅(荒川近く)で耐えながら書いていました。
これまで関東でここまで大きな台風は体感したことはありません。0時現在、自宅に被害はありませんが全国各地にいる店舗の従業員自宅や、店舗では何らかの被害が出ていると思います。
台風翌日は、被害の把握と本部報告からスタートです。
パートさんや社員の自宅に被害が出ていれば、無理に出勤させてはいけません。店舗も雨漏りや倒木など被害がある可能性があります。
ここまで数年被害が続くと、来年も再来年また同じような被害になることが想定されます。
台風や水害だけでなく地震、津波、竜巻、土砂災害、火災、停電・・など多岐に渡り、どれだけ最悪を想定できるかにかかっています。
店長は本部と連携し、通常業務と並行して最悪な状況下に最善な行動ができるよう今日から準備を開始しましょう。
鉄は熱いうちに打とう!