こんばんわ!森友です。
部下をたくさん抱える上司の皆さんは、それぞれの部下の特徴を把握しながらモチベーションをどのように上げていけばいいのか?を日々模索していることでしょう。
価値観が多様化する今は、昔のように昇給や昇進をニンジンとしてぶら下げてもモチベーションが上がらない人達ばかりです。
このような状況下で何を行えば部下のモチベーションは上がるのでしょうか?
優秀な若者は、給料がいくらか以上に「成長できる」ことを求めています。そのため、「成長しそうだ!」と思わせることがカギになります。
今日は3つの円「will can must」を使って部下のモチベーションを高める考え方をお届けします。
私はこの考えを持ってから、コーチングでのブレイクスルーがより確実なものになりました。
部下のモチベーションを上げる「will can must」とは?
will can mustというモチベーションの方程式をご存知でしょうか?
これは以下3つの要素を具体的に意識した時に部下のモチベーションが最大化されるというものです。
具体的に見ていきましょう。
Will…やりたいこと
- 将来のビジョン・ミッション
- 仕事を通じて実現したいこと
- 今したいこと
- 理想の生き方・働き方
Can…できること
- 今の自分ができること
- スキルやこれまでの経験
- ムリなく出来ること
Must…しなければならないこと
- 会社から求められている仕事・任務
- ノルマ・売上目標
- 将来的に身につけなければならないスキル
私たちはマストだけで仕事をしていないか?
会社員の仕事というものは、会社から与えられるものではあるのですが、「Must‥しなければならないこと」だけで仕事をするということは非常につまらない、退屈な時間のはずです。
しなければならない営業の電話、したくないのにする接待、何故か召集されるので行く会議、ノルマ、営業目標・・
月度予算を達成しても、すぐに翌月になり新たな課題や目標を追いかける日々。。
私も会社員ですから、Mustという考えで仕事をしていた時期は長くあります。
これはいうならば、お金を貰うために行きたくない仕事に行っているということです。
部下はおろか、自分自身の成長も感じませんよね?
部下の教育も「しなければならないから教育している・・」ということであれば身は入らないし、少しでも覚えの悪い部下にはイライラしてしまうことでしょう。
店長を例にすれば、小売業店舗で目標がない人の典型でいえば、事務係が代表格です
(そうではない人もいるとは思いますが、極少数の認識です)
何か1つでもミスをしようものなら、目くじら立てて不満をあらわにします。
でもこれは、典型的にMustしかないから仕方がないのです。
Willを願ってもその会社にいるのであれば、事務係は事務係のままです。
出来ることの数を増やしても自分が大変になるだけでしょう。
この点、社員は違います。
店長になるもならないも、地域の希望を出すこともある程度までの希望は通る傾向にあるのではないかと思います。
やはり、「Will‥‥やりたいこと」が大事です。
Willがあるから、「Can‥‥できること」を増やしたいと思うのです。
これを見ているあなたは、どんなWillがありますか?
そして、Canの数は増えていますか?
部下と面談する時はWill Can Mustを意識して会話する
面談がMustだけであれば、どんな面談になりそうですか?
- あなたが、しなければならないことは〇〇だ
- ノルマに対して〇〇な結果だった
- 次の部署の目標は〇〇だ
面談というのが評価面談であれば、上記のような形で終了するでしょう。
その際に成績が良ければ部下も満足するでしょうが、相対評価の場合には約半数が悪い評価になります。悪い評価の場合の部下のモチベーションの向上に迷っているというのが現実だと思います。
その時に使う考え方が、Will Can Mustです。
Willの質問では、もっとやりたいこと、その先にあること、好きなことなどを傾聴していきます。そして、次にCanを聴くのです。
WillからCanを引き出せば、だんだんとモチベーションが上がっていきます。
Willとは未来であり、現実のMust(今しなければならないこと)から少し引き離してあげるのです。
そうすれば、あるべき姿からのギャップが生まれます。そこがCan(できること)になれば成長は加速します。
Canは「できる」ことであり「知っている」ことではない!
これは補足ですが、知らなかったものを知ったという段階で満足してしまう人がいます。
Canは「知らない⇒知っている⇒できる」ここまでを意識してできるようになることです。
知ったことで満足しないというのがポイントです。
私は、コーチングに関してたくさん学んでいます。
以前は、意識すればできるレベルでしたが、今は無意識でやることができます。
人はCanの数を増やすことで自信が付きますし、次にもっと学びたいというモチベーションも上がります。
だから、できるようになれば、更にもっともっとというモチベーションが上がり、気付いた時には周囲の人が手の届かない位置まで上がることが可能なのです。
できるようになったのであれば、無意識でもできるように更に学び続けましょう。
正しい目標設定で部下の成長はもっと加速する
Willを創造させたうえで、Canを導き出せたなら次に具体的に目標を設定させましょう。
ここでよく使われるものが、「SMARTの法則」です。
SMARTの法則で正しく目標を決めさせよう!
・Specific:達成、未達成が明確である
・Measurable:数字で測れるものである
・Assignable:割り当てが適切である
・Realistic:現実的である
・Time-related:期限が明確である
特に大事なものが、Specific達成・未達成が明確かつMeasurable数字で測れるか?です。
簡単な目標では、モチベーションは上がりません。
頑張れば7割の確率で達成できるラインがベストですが、その目標は店長が決めたのであれば「やらされ」です。
ここは是非、本人に決めさせましょう。
ポイントはSMARTか?です。
まとめ
今日はWill Can Mustについてお届けしました。
仕事をする上で、私たちはMustだけを重視しがちです。
これでは楽しかった仕事も、「つまらないもの」と化すでしょう。
Willという「したいこと」を考えるというのは、古い考えをお持ちのかたには相当な違和感を与えるかもしれません。
ご理解いただいたようにWill(したいこと)を導き出させ、Can(できること)を増やすことがモチベーションに繋がります。
上司の方々がこの方程式を持ち合わせれば、すべての会社や世の中はハッピーになるな~と思います。
今日も最後まで見ていただき、本当にありがとうございます(^o^)丿