五感を使うコミュニケーションで最も重要なスキルの1つがキャリブレーションです。
キャリブレーションとは、「測る」や「測定器の目盛り」といった意味があります。
NLPでは、非言語コミュニケーションも大事にしますので言葉以外のサインが重要な手掛かりになります。
なんだか聞き覚えの無い言葉ですよね?
私も最初はそうでしたが、このことがわかると凄い効果を1on1コーチングや会社の研修で使えるようになりました。
あと。苦手なコミュニケーションも得意になりますよ。何せ、会社でキャリブレーションという言葉自体知っている人は1000人中1人だと思うからです。
コーチングで大切なキャリブレーションとは何か?
キャリブレーション
空気をよむと言いますが、それがキャリブレーションの1つです。
そして、相手を観察する能力のことを指します。
その人の表情あったり、仕草を総評してマズイ空気を感じてたり出来る人は多くいます。
例えば会社に電話口で「はい・・はい。」と答えている同僚の後ろ姿しか見てなくても、声のトーンや肩の力の入り方次第で話の内容がクレームなのか、話が良い方向に向かっているのかは何となくわかりますよね。
また、出社してデスクに座る際の仕草、足取り。会話の際の表情、声のトーンなど全てがコーチング材料になります。
これらも全てキャリブレーションの能力です。普段は「空気」の言葉で片付けていますね。
キャリブレーションの指標
- 表情の変化‥顔の皮膚の色、しわ、目の動き(アイパターン)、こわばり、まばたき
- 呼吸の変化‥浅い、深い、停止、胸呼吸、腹呼吸
- 声のテンポ‥間、速い、遅い
- 声のトーン‥低く深い、緊張、激しい変化
相手がどのような心理状態なのか。
言葉以外のサインで見分けます。正直、なかなか難しいですけどね(笑)
私もコーチングするぞ!というモードに入らないと出来ません。
NLPアイパターン|目の動きでキャリブレーションする
この目の動きがわかるようになると、大きな気付きになると思いますよ。関連記事があります↓↓↓↓↓
キャリブレーションの罠
キャリブレーションの罠1⃣
コーチングの際は、罠があります。
それは、自分で解釈をしてはいけないということです。日常のコミュニケーションの中では、相手の非言語情報を元に、「昨日何かあったのかな?」と自分の頭で解釈しますが、コーチングではそれは罠になります。
相手が発する非言語情報をただ観察し、相手が今どのような状態にあるのか。
相手が何を見て、聞いて、何を感じているのか。
これらを知覚することがキャリブレーションする目的です。これが普通の観察や、通常の「空気をよむ」という表現とは違います。先入観をなるべく完全に排除するということです。
知覚‥五感をフルに使って観察すること
この罠が理解できないと、全くの自己満になります。
キャリブレーションの罠2⃣
次の罠は、こちら側がキャリブレーション(観察)している時に、同時に相手にも非言語情報が伝わっているということです。
つまり、コーチの心理も整える必要があるのです。
Im OK(アイムオーケー)といいます。相手への先入観を排除し、受け入れる体制を先に作ることが大切です。このIm OK(アイムオーケー)になってない状態でコーチングをすると押し付けや導く未来が変わるのです。
このIm OKの状態を作るために、NLPの場合、コーチがコーチステートという状態を意図的に作り出します。瞑想やマインドフルネスに近い状態ですが、開始前に30秒ほどで整えます。
今度、コーチステートについてもブログ記載しますね。
ここでお伝えしたいことは、同時に相手にも非言語情報が伝わっていることを認識することです。
キャリブレーションまとめ
コーチングをする上での大切なことは、先ほどのIm OKです。罠にハマらないように作り出すことです。その上でのキャリブレーションは、絶大な効果があります。
私もここが出来るようになったから、相手の行動を変えさせる行為が出来るようになってきたのです。逆に言えば、今でも先入観なく相手を見れるのであれば、非常に資質があります。
始めは難しく考えず、「相手はどんなことを考えているのだろう」と感じてみてください。
その世界に入って、一緒に考えてみるのです。例えば、相手が手の拳を顎につけているのであれば、つけるのです。こんな感じで。
この記事はミラーリングというNLPの技ですが、非言語コミュニケーションは様々な技を一度に使うため、これらの基礎を徐々に網羅していくととんでもない店長(人類全般)になると思います。
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キャリブレーションはコーチングの際にいつでも使うNLPの技法です。
おわり。
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