こんにちわ!世界一の店長育成コーチ森友です!
まもなく令和2年ですね。2019年3月に店長育成ブログを開始して見て頂いてる方々には感謝しかありません。
皆さんの昨年1年間は売上や利益、客数、店舗のコンディションはどうでしたか?
私たちの会社では、店長のそれぞれが義務ではなく、自発的に新年の目標を掲げる風習があります。
ある意味、文化のようなものです(当然、全員ではありません)
目標を掲げると清々しくなりますよね。
ただ、そこには大きな注意点があるのです・・
私は小売業で店長育成だけでなく、フロアマネジャー(ストアチーフ)からエリアマネジャーまで幅広く会社でマネジメント、リーダーシップについて教えています。森友プロフィール詳細
最近は全ての認定研修講師も始めたため、年間受講者は社内だけで1000人以上になりそうです。
本日は、新たな店舗目標を立てる際の注意点について解説します。
店長が新年の新たな店舗目標を決める際に注意すべき3つのこと
結論からいうと以下の3つになります。
- 目標は店長が決めてはならない
- 感覚を目標にしない
- 言って終わりにしない
この3つを実現するだけで、年度終わりの結果が劇的に変わります。
この中で一番大きな注意点は、「①目標を店長が決めてはならない」ということです。
目標は店長が決めてはならない
正確には、最終的に店長が目標を決めるが初めから自分が決めずにパートさんまで意見を聞く姿勢を取ることです。
自分がなりたい姿を持つことは非常にエネルギーが高まり良いことですが、お店の目標は別物です。
あくまで皆で作り上げる形がチームワークには欠かせません。
「自分には目標を考える機会も与えられないのか・・」と悲しむパートさんは、今でもモンスター化しているかも知れません。
一方では多くのスタッフが「店舗目標なんてどうでもいい」と思っているでしょうか。こればかりは、お店により様々です。
果たして「私はパートだから、店舗目標なんて店長が決めるべき」という考え方を持ってるお店は、目標達成のために躍起になってくれているでしょうか?
私が考える答えはNOです。
その場合は、お金を稼ぐためだけにパートに出てきている場合が殆どです。
お店というのは、売れる売れない、お客が来る来ない、売場が良い悪いなど日々がレスポンスの嵐です。
良い結果が続けば存続できますし、悪い結果が続けば閉店です。
お店は翌日も翌々日もあるのが当たり前だと勘違いしているスタッフは多いと思います。
でも、10年続く企業はほんの6%しか無いというのが現実です。お店が当たり前にあることは無いのです。
以前、学生時代に働いていたスーパーマーケットは閉店しました。
その中で青果コーナーを担当していたのですが、最後に在庫がなくなっていきカラになる姿は今でも目に焼き付いています
閉店30分前の「全商品最終50%引きにします」コール後の一気に売れる姿やお客様の声、空しい感覚が思い出されます。
話を戻しますが、店舗の目標を店長だけが決めるのでは不足なのです。
お店のパートさんや社員にもしっかり考えてもらう必要があります。
その上で店長が最終的に決めましょう。
パートさんから意見を取る方法
話し合うなど色々ありますが、一番のオススメは、ポストイットに今年の仕事での目標を書いてもらい掲示することです。
そしてその中の文言を入れて新年の店舗目標を設定するのが望ましいと思います。
あるパートさんが、「今年はお客様にたくさん笑顔を振りまく!」と書いてあったら「笑顔」というキーワードを目標に盛り込むなどです。
目標設定に限らず、何かを始める際にはポストイットに書かせて店長がまとめるという方式は使えます。
なにせ、お局さんの意見も新人さんの意見も同じ1票ですから(笑)
ポストイットに書けば平等になるのです。
感覚を目標にしない
「感覚を目標にしない」というのは、難しいことだと思います。
その場合は、「数字を目標に入れる」という解釈でOKです。
「笑顔のあるお店にする!」ではなく、「自分の出来る100%の笑顔で毎日お客様に接する!」などです。
売上の場合は、103%では少なくて勢いが出ないと思えば、110%UP!など大胆に掲げるのも好きでやることです。
不思議なのですが、それだけデカイ目標でも皆で掲げた目標は達成してしまうものです。
信じられないかも知れませんが、事実です。
これが、「引き寄せの法則」というものだったんだと最近になってわかるようになりました。
数字を目標に入れて、どうなれば達成なのか?がわかるようにすると実現はより近付きます。
SMARTの法則で正しく目標を決めさせよう!
SMARTの法則はご存知でしょうか?
・Specific:達成、未達成が明確である
・Measurable:数字で測れるものである
・Assignable:割り当てが適切である
・Realistic:現実的である
・Time-related:期限が明確である
それぞれの頭文字を取ったものがSMARTの法則というものです。
「感覚を目標にしない」というものは、「Measurable:数字で測れるものである」と同じ意味です。
マネジメントでは、日々このSMARTを意識して業務を遂行するがより確実な結果を得れます。
新年の店舗目標を決める際に、事前にパートさんに伝えてもいいかも知れませんね。
言って終わりにしない
よくありがちなのは、目標を掲げて掲示して終わりのパターンです。
その目標に対して、どう行動したのか?
出来たのか、出来なかったのかは振り返る必要があります。
たとえば1月に決めて、3月で取り組めてもないのにそのまま掲示するのは12月の段階まで待たずとも、未達成が確定しています。
上記例であれば、4月でも未達成であれば5月から変えることを皆に伝達します。
これがマネジメントです。
最終的に出来てないことがわかってるのに、これまでの目標を遂行するよりかは再度練り直してみることはとても効果があります。
目標自体が曖昧だったなどパートさんにも反省点が見つかればしめたものです。
店長に結果を出すためのコントロール技術も付きます。
そもそも、掲げたのは新年の新たな目標であって理念・フィロソフィーは他にあるはずですから。
何のために目標を設定しているのか?は見失わないようにしましょう。
まとめ
新年新たな店舗目標を作ろう!と店長が思うことは、とても健康的でエネルギーを感じるため良いことです。
店長は、お店という職場を良くも悪くも自由に出来ます。
さすがに悪い店にしたいと思って働いていないのでしょうが正直、店長力の無い人も店長として存在しています。
それでも会社のルールを守ったり守らせたりは問題なくこなしていますので、会社にとって痛手ではないのですが知識不足によって効果的でない行動をしています。
たとえば、店長自身が目標を決めて掲げるなどです。
「それ、あなたの目標でしょ?」「評価を得たいんでしょ」みたいに思われると残念です。
- 目標は店長が決めてはならない
- 感覚を目標にしない
- 言って終わりにしない
この3つを注意点として解説させて頂きました。
店長力を高めて、新年も新たな気持ちでスタートさせましょう!
今日も最後まで見て頂きありがとうございます(^o^)丿