自己育成

【推薦本】高橋メアリージュン~わたしの「不幸」がひとつ欠けたとして~

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書評

「Difficult⁇ Yes. Impossible?‥No」

(それは難しいこと? はい。それは不可能? いいえ)

どんなに難しいことにだって不可能はない。ひどく落ち込むことがあっても、何があっても最後には自分のストーリーになる。

そんな勇気をもらえる本に出会いました。

まだ読まれてない方には超オススメです!



【推薦本】高橋メアリージュン~わたしの「不幸」がひとつ欠けたとして~

女優である高橋メアリージュンさんは、滋賀県大津市出身の31歳。妹にモデルの高橋ユウさん、弟にサッカー選手の高橋祐治さんがいます。

書評

華やかに見える芸能界のなかでモデルから女優への転身というスター街道を堂々と渡り歩いている1人で何不自由ない方のように思えていました。

この「わたしの不幸がひとつ欠けたとして」という本は、貧しかった時代や大病を患ったことを公開したいわゆる”暴露本”ではありません。家族を愛し、幸せな未来を築くために必要な考え方が体験を元に書かれた「自己啓発本」です。

他人から見ると明らかに不幸な人生だが・・

子供時代に両親が莫大な借金を背負い、苦しい生活の中でも明るく前向きに夢を追い続ける姿が次々と語られます。

原動力になっているものは高橋メアリージュンさんにとって、大事な大事な家族です。

借金は現在も続き、高橋さんは今でも給与の全額を家族に渡し、その中で生活をされているそうです。

モデルなのに、ファストファッションですら満足に買えない生活。飲み会に参加して、他の人がたくさんビールをお代わりして「いくら払うことになるんだろう」と不安になる感覚。

他人から見ると明らかに「不幸」な人生です。

自分が同じ立場であれば、こんなに強く生きれているだろうか?

いや、無理ではないか・・?

自身の辛い体験が途轍もない愛に変わり、覚醒する。

そして、その愛を多くの人に届けようと思う。本書から、そんな使命感を感じます。

つらい体験が優しさを与えてくれる(P11)

冒頭にある文章を引用します。

例えば、自分の人生の「不幸」がひとつ減ったとしたら。

もっといい人生だった。

そう思うのはふつうだと思います。

わたしはどうだろう‥‥。

 

家に借金がなかったら。

悲しい別れがなかったら。

潰瘍性大腸炎にかからなかったら。

子宮頸がんにならなかったら‥‥。

 

「わたしの不幸がひとつ欠けたとして」(P11より引用)

つらい体験があったけど、これらがなかったら今の幸せはあったか?の問いに「NO!」と答える。

過去の経験があったらから、それがストーリーになり本を書いたりも出来る。もちろん、病気は無いに越したことはないでしょうが病気をしたことで、優しくもなれるし、人の痛みもわかるようになる。

「不幸」というのは、自分で感じたら不幸になりますが、感じないのであれば不幸ではありません。

周りから「不幸だね・・」と言われることで「NO!」と思う意思が固まっているのかもしれませんが、自分で「不幸と感じることが不幸なのだ」と思います。

言葉の端々に勇気や、肯定的な自己暗示(アファメーション)を感じずには居られません。

選択肢がないことは得られるものが大きいということ(P26 )

(映画:闇金ウシジマくんに出演)

ふつうにお金が使えて、ふつうに生活が出来ていたら今の高橋メアリージュンさんの魅力は違うものに変わったかもしれません。そして何不自由ない人生を送り、周囲の人だけに喜びを提供できていたでしょう。

でもそれでは、モデルさんまでであったかもしれません。

金銭的な貧しさや、幼少期からの家族体験が演技に幅を持たせているのは間違いないでしょう。

派手な生活ができない代わりに手にしたものが時間でした。

お金がなく、誘われないために生まれた時間。

その時間に余念なく、トレーニングをして次の演技に備えます。

演技には答えはありません。

役者さんは、役の人物になり切る必要があります。考えて出来るほど甘くはありませんから、自分で試したりその人になり切る準備は欠かせません。

周りから見たら「ストイック」の言葉が出るでしょう。

でも、プロとして成功したいのであれば、欲を捨て徹底した生活が必要に思います。これは環境から来るものでしたが、「したいこと」として挑戦出来ていること。

つまり、本来無意識にかかるビリーフ(思い込み)を自分で意識下に置いて挑戦していることが凄いのです。

「ふつう」と言ってはいけませんが。人は「ないもの」に目がいくように出来ています。

「〇〇があれば・・」

「〇〇が自分にはないから・・」

コップに水が半分入っているのに、「あと半分しかない」と思うのと同じで、多くの人は「まだ半分も残っている」と思えないものです。

推薦本

モノはいつか使えなくなったりするけど、知識は違う。ずっと生き続ける。実力を付けよう(P29)

収入面ではできる選択肢は少ないですが、それ以上に知識を増やすことに全力を傾けられている。

理想的な考え方、生き方だと共感します。

私は42歳を超えてから、この事実に出会えました。それを10代~20代から行っている。そんな人が成功しないワケありません。

できる、と思っているのであればそれが正しい(P204)

がんを宣告され、「死」というものを身近に感じたことで変わった世界が確かに存在しました。それは悪いものばかりではありません。

 

散歩をすることが増えました。

木や花に目を奪われるようになりました。

見える景色が愛しいんです。

まるで新しい眼鏡を手にしたかのように。

散歩しながら、たまにひとりで笑っていたりします。

季節の移り変わりの中で、いまここに私が存在すること

心臓が動いていること、大好きな人たちも生きていて、同じ時間を刻んでいると思うと嬉しくて、ついジーンとしちゃうんです。

(P204 より引用)

 

当たり前の人生が状況が変わることで、まったく違う美しいものに変わる。

出会いは、それぞれ全く違う人生を歩んできた人たち同士が、いまここで出会う。これらの接点は偶然でなく必然。

 

人生一度キリ。行きたいところへ行こう。会いたい人に会おう。

 

高橋メアリージュンさんは、今このように思えているようです。

 

制限から解放され、本当に自由になったとき、更に大きな魅力が出るのかもしれません。

 

やりたいことがあったとき「できる?」「できない?」と聞かれたら「できる」と言える人に。

「叶う?」「叶わない?」と聞かれたら「叶う」と言える人でありたい。

 

難しいことは確かにある。でも不可能じゃない。

 

自分の人生は、自分で切り開く。

そんな勇気をたくさん頂けました。

「Difficult⁇ Yes. Impossible?‥No」(それは難しいこと? はい。それは不可能? いいえ)


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