世界一の店長育成コーチの森友です!
来週は台湾支社で店長・マネジャー向け1日セミナーを実施してきます!
私にはロマンがあり、冒頭で名乗ってるように「世界中の店長に幸せに働けるためのノウハウを届ける」ことです。その第一歩として、台湾支社からオファーがあったこのチャンスを活かしたい想いです。
広くいえばチェーンストア店舗に関わる店長と本部社員の全てへノウハウを提供し、本部からの教育の仕方から、マニュアル作成、自身のセルフコーチングまで幅広く整えたいと考えています。
究極は、小売業「店舗ビジネス」の未来を明るくすることです。
店長が幸せに働けているのであれば、働くスタッフにもお客様にも幸せを提供出来るはずだと思います。
ファストファッションの破綻が続くように、日本の小売の多くは遅くとも3年後には破綻が続くでしょう。
その原因は様々ですが、店舗ビジネスに限っては「店長の力量」が大きなカギを握っているのは間違いありません。
オペレーション1つとっても、「ムダ・ムダ・ムリ」を見つけられないことで、人件費が減らせずサービス残業などの労務問題を引き起こすことが常態化しています。
昔は多少の人件費のムダがあっても利益が確保できたうえに、ムダがあることで店長の好きなことをやる時間(工夫する時間)があったはずです。
これらが、「利益確保・利益確保・・」と目先の数字を追わざるを得ない状況になると強烈な人員削減から、一気に店舗に強制感が生まれ、人は辞めていき、雇用しても教える時間がないという負のスパイラルに陥ります。
こんな時、店長はどのようにスタッフのモチベーションを保ち、楽しい仕事に変えればいいのでしょうか?
その時に学ぶのでは全く遅いのです。
まだ利益もあり、心に余裕がある状態だからこそ学ぶ必要があると考えています。
それも、マーケティングやマネジメントなど会社の利益目標を達成させる方法ではなく、店長は回復の魔法「良い人間関係の構築方法」です。
どんな時も褒めてくれる店長の明るい未来とは?
人は尊敬される人から褒められると心の底から嬉しくなるものです。
例えば、その辺のオジサンに褒められるのとソフトバンクの孫さんに褒められるのとでは感じ方が違うように、誰から褒められるのか?は重要な要素です。
誰から褒められても多少は嬉しいのかも知れませんが、心までは捉えないものです。
褒めることの前提にある「信頼関係」が無いと効果が薄くなるのです。
ですから、私たちは効果的な「褒め」ができるよう日々努める必要があります。
日々の行動が効果的な「褒め」に繋がる
店長としての業務は多岐に渡りますので、普段は業務で頭がいっぱいでしょう。
私も店長になりたての20代から30代前半頃は、スタッフにやらなければならない業務を効果的に強制力を持って実施させることだけを考えていました。
それでも数字は作り出せます。会社からの評価を得ることも難しくはありません。
ですが、効果的ではないのです。
もっと簡単に店舗運営をすることが可能なことに気付きました。
それは、日々の行動で相手に信頼されることを意識して行動することです。
微妙な違いのようですが、単に店長として行動することと相手に信頼されることを意識して行動することは大きく違います。
- ゴミがあったら自分から拾う
- ゲロ掃除は自分で行う
- 草むしりは自分から行う
- 怖そうなお客様が店内にいれば真っ先に自分が声をかける
要するに嫌だな・・と思う仕事は率先して行うことで、信頼は勝ち取れます。
「店長が嫌な仕事も率先してやってくれるので、僕たちもやらなければならないと思いました!」
古株スタッフからも、こんなことを言われる姿をイメージして行動していきます。
(これ等を本心から行えるように自分の心を鍛える必要が後にあります)
信頼を勝ちとった上で褒めよ
スタッフの信頼を得れてない状態で褒めても効果はありません。
本などで「褒めればいい」とよく書いていますので、実践するが「なんか効かないな・・」と思ってる店長は多いでしょう。
これには順番があると理解していくことです。
信頼を得る⇒褒める⇒また褒められたいと思い頑張る
この順番です。重要なのは、信頼を得ることです。
信頼を勝ち取るまでの時間
新任店長であれば1年、2年目以降であれば3か月を目安にスタッフの信頼を勝ち取れれば、その後の運営が楽になります。
ネームバリューがある場合を除き、数日で得ようとするとムリが生じますので、日々コツコツと信頼を重ねることです。
究極は何があっても「いいね!」の精神でいること
成功しても失敗しても「いいね!」と言える精神でいること。
この究極の承認力を持っていると、部下は安心します。安心することで自分の力を発揮することを惜しまなくなります。
失敗することで、部下の成長に繋がるという深い愛がないとこの域には達せませんが、私もここを目指しています。
エジソンだって10000回目で電球を発明しています。
「1回失敗したくらいで怒るのは、なんて小さな人間なんだ・・」と思える心の余裕を店長・マネジャーが持てれば部下は自分で失敗しないようになります。
自分だって完璧ではありません。完璧でない人間の指導を聞いてくれる部下に感謝しながら共に成長する気概があれば、これまた信頼に値する行動かも知れません。
褒め上手な店長の未来
店舗ビジネスをする上で、褒め上手な店長を多く抱える会社と、そうでない会社の業績は雲泥の差になるだろうと思います。
ネットで全て完結する中で、顧客がわざわざ店舗に足を運ぶのですからモノを買う以外の何かがないと成り立ちません。
これは、今よりも3年後5年後には、ますます加速していく事実です。
多くの業務がAIに変わり、人員削減された上にスタッフが楽しく働けていないのであれば、サービスレベルも著しく低下します。
今より少ない人員の中で効果的にスタッフの心を満たせる店長・マネジャーの存在は貴重になり、市場価値は必ず上がります。
AIが働き手の主力になる中で、人間はAIに使われることを良しとはしません。
AIに褒められても嬉しくないですよね?
店長など上司は、人間でないとダメなのです。
逆に指示を出すだけでしたら、AIでも良いでしょう。上司の気分は関係なく、手順を的確に明示してくれるのですから(笑)
まとめ
人の悩みの多くは、人間関係といわれます。
わざわざAIが発展した世の中で、煩わしい人間関係に悩むのはバカらしいという時代に必ずなります。
店舗で働くスタッフは、お客様の心を満たせる存在にならないといけません。
繰り返しになりますが、人間にしか人を心から気持ちを満たすことはできないのです。
どんな店で働きたいか、どんな店で買い物がしたいか、どんな店であれば交通費をかけて買い物に行きたいか・・
どんなに失敗しても承認してくれる店長の元であれば、心から安心して働けるはずです。
褒め上手な店長になるために、日々の行動から信頼されるよう精進しましょう。
今日も最後まで見て頂きありがとうございます(^o^)丿