店舗運営テクニック

接客しない店長・売場に出ない店長

投稿日:2019年9月21日 更新日:

こぶた君の同僚
本田さん
今度着任した店長、ずっと部屋にこもりっきりで残念だわ!
こぶた
こぶた
もっと僕たちの働きも見て欲しいよ。

店長に限らず、お店の役職者になると事務所にこもって全く出てこない、という人は一定数います。

報告書の提出が多いことが原因で、今だけということであれば問題ではないでしょうが、何カ月もずっとその調子では現場としても困ったものです。

こういう店長がいる店は、生産性が著しく低いため会社にとっても問題です。対処方法を記載します。

接客しない店長・売場に出ないの店長の改善法

一番の改善法は、本部に言うこと。

この一択しかありません。

店長自体がオーナーでないのであれば、本部に窓口が必ずあります。エリアマネジャーや、スーパーバイザーもいるはずですので、事実を告げてください。

その際に、可能なのであればこもっている時間(曜日、時間)まで伝えてください。評価時期など業務の内容によっては、1日中こもることもありますので、判断してもらったら良いと思います。

しかし、伝えた上で納得した返答もなく、その後に改善も見られないのであれば、人事部や労働組合にも伝えるべきです。

これは、出ればいいという問題でもないため根深いのは確かです。

告げ口をして報復が怖い場合の対処法

告げ口をしたら、自身が報復されるのではないか?と怖い場合もあるでしょう。

その場合には、複数の連名で伝えるのが良いと思います。良く思わないけど、本部に言うほどのことではない・・と思う人も居ます。当然ですが、その場合には強要すべきではありません。

できれば、自分より上役の人が本部に伝えてもらうのが理想です。なぜならば、その方が事実検証がしやすいからです。あなたがもし、パートタイマーなのであれば社員へ報告し、様子を伺いましょう。

そして、社員が伝えても変わらないのであれば自分の出番です。

ここに問題を感じ、このままじゃダメだ!という正義感は素晴らしいと思います。その正義感を効果的に正しく活かしてください。

店長は現場に出ないで店長業務が出来るのか?

現場に全く出ずに店長として働くことは可能です。ただし、現場確認や人事考課、従業員のモチベーション向上など生産性を高めるための大事な活動を行わないならです。

報告書の提出があまりに多く、身動きが取れないほど書類に時間がかかっているのであっても、現場を見る時間が全くないはずはありません。

たとえトイレに行く時間しか確保できなくとも、パッと状況を確認して対象者に褒めることぐらい出来ます。

1日1回、従業員全員と軽い会話をしたり、現場で指示を出したり、確認したりもしない店長は「ダメ店長」と悪いレッテルを張られても仕方ありません。



店長が現場に出ない理由は何があるのか?

次にどんな理由があって部屋にいるのかを推測します。精神的な病気の可能性をまず疑ってください。

①精神的な病気の可能性

まず考えることは、ウツ症状になってないか?です。この場合は動きたくとも動けないため、早急に専門家に診てもらう必要があります。

夜が寝れないらしい・・、最近仕事でミスが多い・・、表情が暗い・・、残業が続いている・・

些細なことも情報になります。

そして過労であれば、会社の責任にもなります。この場合は素人が判断するものではありませんので、本部の人事部(労務)に伝えて面談を実施し、医者に診てもらうことです。

この辺りのノウハウは、本部に任せましょう。

②退職を考えている

やりたい仕事ではない、辞めたいと思っている・・このケースも部屋にこもりがちです。

今の仕事が好きではなく、別な仕事に就くことばかり考えているのであれば意欲的に働くことはよっぽど責任感が強くないとしないでしょう。

これこそ、本部からの面談が必要です。辞めたいと思っているのであれば、店長として良いパフォーマンスは発揮出来ません。

③理想の店長像が違う可能性

もしかしたら、今の店長は自分が思う理想のリーダー像自体が「現場に出ないで偉そうにしている人」となっているのかもしれません。

理想のリーダー像が、そのような状態だと自身の無意識が「店長たるもの動くべからず」となります。極端な表現ですが、現場に出て働くのは部下の仕事だと思う店長は非常に多いでしょう。

自身は確認だけすればいい・・

オーナーならまだしも、店長とはいえ会社員です。単に甘い考えなのであれば、現実を知らせて改善させましょう。

店長の5大職務

チェーンストア協会のペガサスクラブでは、以下に定義しています。

  1. 部下の作業割り当てと稼動計画
  2. 部下の考課と教育
  3. 法規上の労働条件の確保
  4. 資産の保全と緊急事態対策
  5. 報告書の完全記入と期限内提出

これらを遂行させることが役割です。

特に②部下の教育と考課と、④資産の保全と緊急事態対策に対しては現場に出ないと出来ません。店長がワーカーになれというのではなく「管理」するためには現場に出て見えない問題を次々とクリアにしていく必要があります。

まとめ

現場に出ないという定義を仮に、1日に1時間未満とします。8時間勤務の中の1時間も出ずに、事務所にいてお店が高レベルなのであれば見てみたいと思います。

部下に指示を出して、自身が現場確認をしないというのは「職務放棄」です。早急に本部に伝え、改善させましょう!

今回は、「現場に出ないダメ店長の改善法」というタイトルで少々過激な表現であったことはお許しください。

それは店長自身にとってもスタッフにとっても幸せな環境ではないので、本部の力を借りて両者にとって最も良い店舗運営をして頂けたらと願います。

今日も見て頂きありがとうございます(^o^)丿



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