リーダーシップとマネジメントの違い|結論
リーダーシップとマネジメントを混同している人や企業が多いのではないでしょうか?
リーダーシップとは、組織の中で目標を定め、チームをつくり(もしくは維持し)、成果を出す能力。
マネジメントとは、組織の目標を設定し、その目標を達成するために組織の経営資源を効率的に活用したり、リスク管理などを実施する事を指します。
今回は、マネジメントという大枠の中にリーダーシップという要素があるのではない!ということをこのブログでお伝えしたいと思います。
リーダーシップとマネジメントは全く別物であり、別な能力開発が必要なのです。
混同していませんか?
ここに気付かないとなぜ店舗運営が順風満帆にならないのか、店長の何を鍛えればリーダーシップが育つのか説明が困難です。
表をご覧ください。
リーダーシップとマネジメントの違い|図
マネジメントとは地位・権限で仕事を進める(牽引する)
マネジメントは地位とか権限とかで仕事を進めます。
店長だとか、エリアマネジャーだとかの地位・権限です。
視点は今のことであり、今日の売上や今週の売上、今週の作業など大枠で今のことを指します。
10年後など長期的がリーダーシップであれば、短期的なのがマネジメントです。
10年後でも明確なプランがあれば、リーダーシップとマネジメントとの両方を備えているといえます。
そして、マネジメントの使命は秩序の維持になります。
ルールを守り正しく実行して、問題が起きないように管理することを指します。
リーダーシップは人間性やビジョン・ミッションで人を牽引する
【リーダーシップの源泉】
人間性に問題がある人がどれだけ仕事が出来ても付いて行きたくなりませんよね?
仕事は出来るけど電車の席を譲らない、人を大切にしない駒のように扱う上司にリーダーシップは感じないはずです。
それは、マネジメントは長けているのに、リーダーシップを感じない人の典型です。
これからの皆さんは、人間性を高めることが自身のリーダーシップを高めることに繋がるんだと思うといいでしょう。
【リーダーシップの視点】
リーダーは1つの方向にメンバーを導いてあげる必要がありますので、未来のビジョンを示す必要があります。
会社であれば企業理念のことであり、個人であれば「これからどうしたいのか?」の視点です。
ビジョン、ミッションのことです。
ビジョン、ミッションについては関連記事をご確認ください。
社員能力ランキング世界一といわれるP&Gではマネジャーになると全員がこのように聞かれるそうです。
- あなたのビジョンは何か?
- どのような戦略でビジョンを達成させるのか?
- 長期的にいかなる成功を目指すのか?
これはリーダーとしての方向付けを確認している質問です。
そしてこれを聞かれるのが前提のため、会社でどんな人生を歩むのか、その長期戦略までを考えつくして仕事を進めます。
マネジメントは今の視点を指すので、世界有数の企業はリーダーシップ能力はマネジメント能力とは別物だと強く認識しています。
あなたのビジョンは何か?
これを持つことです。
【リーダーシップの使命】
リーダーシップの使命、それは創造的破壊(イノベーション)です。
革命家、改革派など創造的破壊(イノベーション)と聞くと過激なように感じるかも知れませんが、リーダーシップとして必要不可欠な要素です。
秩序を維持させるのがマネジメントとすれば、改革がリーダーシップです。
理想はこのどちらの要素も持ち合わせることでリーダーとしての魅力が大きく変わります。
5%~10%の数字を伸ばすのであれば、努力でどうにでもなるでしょう。
やり方や方法を変えれば現場の努力で達成可能です。
しかし、2倍・3倍にするのは乗り物を変える必要があります。
- 新規事業の立ち上げで新たな売上を生む
- 現在のシステムを違うシステムに乗り換える
- 今やっているやり方を一旦止める
- 新たなポストに人員を投入する
問題があるのであれば思い切って仕組みを変えようとする行動です。
多少の不安はあっても成功が見えているのであればチャレンジする精神です。
まとめ
今回はリーダーシップとマネジメントの違いについて記載しました。
リーダーシップが欠けていると、従業員を牽引するためには地位と権限に頼るしかありません。
組織や店舗ではマネジメントに問題のある人は実は少なくて、リーダーシップが無くて牽引できてないことが多いのが現実です。
考えて頂きたいことは、
- 人間性を高め
- 明確なビジョンを持ち
- 創造的破壊(イノベーション)つまり改革の意思を持てれば
地位とか権限が無くとも人は付いていきたくなるということです。
マネジメントという要素の中にリーダーシップの要素があるのではないのです。
2台巨頭のように、全く別物の能力開発が必要だと肝に銘じてください。