世界一の店長育成コーチの森友です!
先週は、台湾支社で初のチームマネジメント・セミナーを開催してきました!
店長以外、本部マネジャーの計50人が参加され、通訳を介しながら最後は泣いてる方もいて大満足で帰国しました。
マネジャーとしての悩みは日本も台湾も変わらない印象です。
やはり、人のマネジメントで悩んでいたり人で苦労しています。
今日は、NLP(神経言語プログラミング)や世界NO1コーチのアンソニーロビンズ・メソッドも取り入れながら、店長が人のマネジメントをする上で知っておいた方が良い3つの事を魔法と題し、厳選してお届けします!
- ラポール
- レバレッジ
- マイルール
店長が人のマネジメントをする上で必要な3つの魔法
①ラポール
ラポールとは、いわゆる信頼関係(共感力)の事です。フランス語で「架け橋」の意味になります。
店長は部下の心が開いて話が出来るような安心感を築く必要があります。
これはNLPのコーチングで使う技法ですが、ラポールを取ることを先にせずにコーチング”もどき”を始めて効果が薄いという結果になっている場合があります。
コーチングというものは、日本では「傾聴する」「言葉を引き出す」「褒める」というキーワードだけで知られていることがあります。
これは大きな間違えで、行動レベルのものは後で一番大事なことは「相手の価値観を理解し、1人では到底到達できない領域まで導くこと」を指します。
テニスの大阪なおみ選手とサーシャバインコーチのようなもので、スポーツ界でよく使われます。
精神的にも技術的にも信頼してもらい、架け橋となって導くことで自分1人では到達できない位置まで引っ張り上げます。
その他、セールスの世界でも大いに使います。
ここでラポールで大事な3点をお伝えします。
- 相手を絶対に否定しない
- コーチング中は相手とのラポール度合いを常に意識する
- 相手の世界観に理解と敬意を持つ
店長段階では、上記3つを意識してラポール(信頼関係)を築けるのであれば鬼に金棒です。
いきなり出来る人もいるかも知れませんし、既にやってるなーと思える人も居るでしょう。
私自身への戒めも含め、出来てる気になってないかはよく観察する必要があります。
ラポールのNLP技法の過去記事↓↓↓
②レバレッジ
レバレッジとは、刺激されると行動せずにはいられないモチベーション・スイッチのことです。
「この事を言われると弱いんだよね・・」とか、「その事の話になったら夢中になってしまう・・」ような興味ある話などです。
レバレッジには2つがあります。
- 快感のレバレッジ
- 苦痛のレバレッジ
快感のレバレッジ
「これをやったら、ジュースおごります!」
昔、私がアルバイトだった時に店長が言った言葉です。単なる110円(当時)だったのにジュースが飲みたくて疲れている中でも必死に残業したことを覚えています。たぶん、ジュース1本でサービス残業していました(笑)
快感がその先にあると、一気にパワーが漲り努力する。これが快感のレバレッジです。
人によって快感の内容は変わりますが、大差はありません。
店長が部下に対して、終了したら「褒める」「心から喜ぶ」なんかも部下に快感を与える行為でしょう。
苦痛のレバレッジ
週報の提出を金曜日まで先延ばしにする。これも苦痛を回避しているレバレッジです。
月曜にやらないといけないなーと思いつつ、火曜になり、木曜になり、金曜になって重い腰を上げる。
苦痛を回避すると、最初は快感のレバレッジが効いてますが、段々と苦痛のレバレッジが発動してきます。
タバコを吸うと、最初に快感のレバレッジが効きます。
ですが、タバコを吸って肺がんになると苦痛のレバレッジが発動します。
レバレッジを効かせれば店は良くなる
店長(リーダー)が未来をイメージで見せると快感のレバレッジが効きます。
「こんな理想の店舗を作り、そこで働き成長しないか?」
店長が明るいビジョンを示すというのと同意です。
「今までの(過去の)悪いモラルのまま店舗を運営すれば、お客様に見抜かれ飽きられる。そしたら仕事を失ってしまうかも・・」
過去には痛みのレバレッジ、未来に快感のレバレッジを持つと部下の行動が変わります。
多少の練習が必要でしょうが、レバレッジは人のマネジメントをする上で大事なキーワードです。
③マイルール
マイルールとは、無意識で「〇〇は~であるべき!」という考えを持っていることを指します。
無意識レベルなので、よく考えないと出てきませんが強烈なインパクトのある事柄です。
例えば、「洗濯物は脱いだらカゴに入れるべき!」ということを当たり前の事として奥さんが捉えている場合、カゴに入ってないのを見かけたら激高する。
何回かか注意し、「注意されたら素直に即座に改めるべき!」というマイルールを持ってる場合も守れないことがあると激高する条件に値する。
これは、幼少期からあるご両親の考えが大人になった今でも影響しているといいます。
店舗で働くスタッフに対して、店長が「仕事なんだからマジメにやりなさい!」という考えもこれに近いのだと思います。
中には「仕事には楽しさがあって当然だ!」という部下もいるはずです。
それぞれのマイルールが至るところで発動しています。
このレベル感がたまたま一致してるのであれば、スムーズに業務が進むのでしょうが全員と一致させるのは困難というものです。
店長段階では、多様性を理解する必要があります。
現在では外国人採用も増えてきました。より相手への理解が必要です。
マイルールは無くすとストレスも無くなります。
「男は〇〇して当然だ!」
「女は〇〇であるべきだ!」
無意識で、このような考えをみんな持ってるのではないでしょうか?
- 女性は男性を立てるべき
- 女性は料理上手であるべき
- 男性は家のことは一緒にやるべき
- 帰宅時間は正確に伝えるべき
自身の無意識のマイルールを知ることが出来れば、怒りの根源を見つけられます。
対策としては、こんなものがあります。
不快になる条件(ハードル)を下げる
「週に1度でも料理を作ってくれたらOKとする」
「男性が1日に何か1つでも家のことをしてくれたらOKとする」
意識的にマイルールを自覚して、ハードルを下げることです。
3回続いたら怒ると決める
1度のミスでいちいち怒っていては、自分をマネジメント出来ていません。
心理学ではイフゼンプランニングともいいますが、「もし〇〇したら〇〇する」と予め決めておくことで心も楽になります。
例えば「車を運転していて、後ろから煽られるとイラッとする!」というのがあった場合に、これを1日3回まで我慢すると決めることです。
さすがに1日3回車で煽られることは無いものです。
このように決めることでマイルールを持っていたとしても怒りを回避できます。
まとめ
「店長が人のマネジメントをする上で必要な3つの魔法」について記載しました。
- ラポール
- レバレッジ
- マイルール
これらは、突き詰めると自身の未来も変えられるぐらい大きな影響力を持っています。
人のマネジメントをする上で大切なことは、人とは何か?という取扱説明書のような考え方です。
私はこれを学んでいます。
どんな時に楽しくなり、どんな時につまらなくなるのか?
どんな上司ならついて行きたいと思い、どんな上司だとついて行きたくないのか?
世の中の多くの店長・マネジャーが幸せになることを願っています。
今日も最後まで見て頂きありがとうございます(^o^)丿