こんばんわ!森友です!
初めて店長をやる人達は漏れなく不安が付きまといます。皆の前では「不安がない」と言っても、内心は不安で一杯のはずです。この内容は、以下記事をご確認ください。
今日は漠然とした不安が解消した先にある、新任店長の具体的対策についての記事になります。
これを見ることで店長になるための基礎を学ぶことが出来ます。
中には人間関係が不器用な人も多く居るでしょう。私もそうだったのでよくわかるのですが、成果を出そう出そうとし過ぎると必ず失敗します。
始めの3カ月は何も店長らしいことはしなくて良いのです。
初めて店長になる人必見!着任3カ月以内に何をすべきか?
行うべきことは、以下の3点です。
- 人を知る
- 地域を知る
- ビジョンを示す
人を知る
まず必要なことは、働いているスタッフとの信頼関係の構築です。
特に長く職場で働いてこられているスタッフの方々を蔑ろにする行為は慎みましょう。
それが、現状で「最悪の状態」でもです。
- 挨拶しない
- 返事しない
- 接客応対レベルが著しく低い
- 非効率な方法で運営している
- バックルームのレイアウトがおかしい
これ等は、本人たちには「最悪の状態」という認識がありません。
「信頼関係の構築が大事」だという認識を持ってない店長はいないと思いますが、実際に現場の店長に着任すると、問題を放置しておけなくなり改善をしようとし、信頼関係が早々に崩れるのです。
私は店舗運営部歴20年で、現在は社内で店長の育成に関わっているのですが、スタッフの力を発揮できてない店長の大半は早期に改善をしようとして失敗しています。
「じゃあ、何もしないでみておくのか!?」
と疑問に思うでしょうが、「はい、その通りです」とお答えします。
基本的に「店長らしい業務」は何もしないでください。
この「店長らしい業務」というのは、「店長らしくみえる行動」と言い換えます。
この「店長らしくみえる行動」の先にあるものは、新任店長としての承認欲求を満たそうとする行為になってないか?です。
自身を客観的に観るためには訓練が必要です。
特に、気合を入れて「店長として頑張るぞ!」と意気に感じている場合には冷静さを意識してください。
働いている人数にもよりますが、50人以上のスタッフを抱える店長が3カ月以内にほぼ全員と信頼関係を築くのは簡単ではありません。
信頼関係を築くポイントは3点あります。
①1日3分で良いので、できるだけ多くのスタッフと会話をする
長話はしないで、3分を繰り返すのです。時間に限りがありますので、効率を多少は意識しましょう。
店長も人間ですから、会話が合う人との話は楽しく、時間を忘れてしまうこともあります。その場合も何のための会話かを忘れないようにしてください。まさしく信頼関係を築くために会話をしていくのです。
1カ月で60分会話するより、3分を20回行う方が効果が何倍も高いのはわかると思います。
心理学ではザイオンス効果といいます。
②否定はしない。全てに「いいね!」で良い。
人は、否定されることを何よりも怖がります。ましてや評価者である店長に否定されるなど、今の私が末端のパートタイマーであったとしても怖いことです。
YOUTUBEによく出る講演家の鴨頭さんも「いいね!」の承認の文化を作る効果を再三言っています。私も影響されたわけではないと思いますが、何でもかんでも最初は「いいね!」を言うようにしています。
最初に否定されると、9割9分以上の人は凹みます。遅刻しようが、ミスしようが最初は我慢です。
我慢という言い方はネガティブなので好きではないのですが、慣れないうちは我慢してでも「いいね!」の承認から入るようにするとプラスの効果が生まれます。
③反応してくれたら感謝の言葉を必ず出す。
「ありがとう」の言葉が出ない人は、本当に多いなと思います。
お店で働いていると指示をしてこなすことを繰り返すため、イチイチ感謝など伝えてられないと感じている人もいるでしょうが、店舗運営業務が向いてないとしか言えません。
人の心を掌握するために一番効果的な方法は「褒める・感謝の言葉を伝えること」です。
叱って伸ばすというのは昔話のような過去の話です。
褒めたら成長が止まると思ってる人も未だにいるようです。最後の生き残りくらいに冷めた目でみてあげましょう。店長に限らず、そのような上司は世の中に大量にいるのでしょう。
「ありがとう!」
「〇〇してくれてありがとう!」
難しくはありません。感情込めて言いまくってください。周りの見る目が一気にプラスに変わるにことに気付くはずです。
地域を知る
店長は企業にとって、地域の代表です。
その土地、その土地で商売をする身として地域のことを知らないという残念な店長でいてはいけません。
- 競合店情報(サービス内容の違い・売価調査・品揃えの違い)
- 地域行事(学校行事・工場稼働・祭事)
上記2つは最低限押さえましょう。
競合店であれば、平日・週末など時間を変えての調査を行い、概算で売上や利益率などを計算しておくべきです。ここでは深く述べませんが、坪数や地域の不動産地代、会社公表の利益率などから算出は可能です。
地域行事は、スタッフのシフト管理だけでなく、急な入店客数の増加などを予め予測しておき、イレギュラーを無くすことです。
近くに大学があるか無いかでも、引っ越しシーズンの4月の客数に大幅な影響がでる業種は多くあるでしょう。
ビジョンを示す
どんな店にしたいのか?
いつまでに何をどうしたいのか?
これ等を店長の言葉で、スタッフに熱弁するつもりでビジョンを示すことはとても大切なことです。
このビジョンというのは単なる売上目標のことではありません。その目標を達成させることで得れるものは、自身の評価です。
会社から評価を得ること自体を否定はしないのですが、目標が「評価を得ること」となった場合、スタッフはどのようにこの上司・店長について行こうと思うのか?はよく考えた方が良いでしょう。
端的に言えば、リーダーシップを感じないのです。
2020年の店舗目標のように、ビジョンを掲げます。この目標は、抽象的で構わないですが数字は入れるべきです。
出来れば、スタッフの声を集めて内容を盛り込む方が効果は高くなります。
上記に過去記事を載せます。
まとめ
今日は、初めて店長になる人が着任3カ月以内に何をするかについて書きました。
この3カ月以内に張り切り過ぎて、スタッフの信用を失う人は本当に多く居ます。
張り切ることは全く悪いことではなく、むしろ良いことなのですが副店長時代の時と店長というのは影響力がまるで違います。
スタッフは皆さんのことを陰から、よく見ているはずです。
異動早々に過去の体制を否定するように、あちこちを変革して回ることで「やり手感」は出るのでしょうが、関係性は勝ち得ていません。
そんなものは、信頼関係を勝ち取った後にいくらでも可能です。
まずは、1番目に書いた信頼関係の構築が最も重要な要素です。
そのために①多くの会話をし②「いいね!」で承認し③感謝の言葉を繰り返すのです。
中には3カ月もかからずとも打ち解ける人がどんどん出てきます。
目標は3カ月で全員の信頼関係を勝ち取ること。
この先の店長生活が劇的にHAPPYに変わります。見て頂いている皆さんに少しでも成功する店長への道筋が見え、毎日を楽しく邁進している姿を創造して終えます。
今日も最後まで見て頂きありがとうございます(^o^)丿