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【2025年版】店長の五大職務とは?売れる店舗をつくる仕事を完全解説

投稿日:2019年11月15日 更新日:

【2025年版】店長の5大職務とは?売れる店舗をつくる仕事を完全解説

 

こんにちは!森友ゆうきです。

「店長の仕事って、結局なんでもやる人でしょ?」
確かに、売上・スタッフ育成・トラブル対応・本部への報告…
あらゆる業務を担う店長は、まるで“便利屋”のように映るかもしれません。

でも、本来店長の仕事には“型”があります。
それが、「店長の5大職務」であり、チェーンストアの店長なら絶対に知っておくべき項目です。

この記事では、私が現場で学び、チェーンストア理論から実感として深まった
「店長の仕事の本質」=5大職務を、今の時代に合った形で整理してお伝えします。

店長の五大職務とは?

チェーンストア理論の中で定義されている店長の主たる職務は、以下の5つです。

  1. 部下の稼働計画と作業割当
  2. 部下の考課と教育
  3. 法規上の労働条件の確保
  4. 資産の保全と緊急事態対策
  5. 報告書の完全記入と期限内提出

1. 部下の稼働計画と作業割当

店長の基本中の基本。
“誰を・いつ・どの仕事に当てるか”を設計するのがこの職務です。

言い換えれば、「シフト表+作業計画表=稼働計画と作業割当」。

チェーンストア理論では、部下の稼働時間を作業で埋め尽くすことが理想とされます。
ただし、小売業においてはこの考え方に“ひと工夫”が必要です。

たとえばアパレルなど接客要素が強い業態では、作業一辺倒の設計ではお客様対応が置き去りになりがち。
ここに「現場感覚でアレンジする力」が問われます。

私自身、カラオケ業界から小売業に転職したとき、
「接客が軽視される」チェーン理論の考え方に強い違和感を覚えたことがあります。

でも、IKEA・Walmart・Costcoのように、
“作業優先・セルフ接客”で世界を制している企業もあるのが事実。

つまり、接客と作業のバランスをどう取るかが、店長の腕の見せどころなのです。

● 関連記事:

【店長の5大職務】現場で使える!「部下の稼働計画と作業割当」チェックリスト(完全版)

▼ シフト理論 はこちら

第1作|店舗シフトを制する者がすべてを制する
シフト設計の本質は「誰を・いつ・どこに」配置するか。
シフトの考え方を根本から変えたい人におすすめです。

第2作|朝を制する者がすべてを制する
開店前の1時間は、営業中の2〜3時間分に相当する“ゴールデンタイム”。
朝の活かし方ひとつで、作業効率と印象が大きく変わります。

第3作|ピークタイムを制する者がすべてを制する
週末や混雑時間に“誰を置くか”で売上も空気も変わる。
人の厚みとタイミングを設計する方法を学べます。

2. 部下の考課と教育

「考課」とは評価のことではありません。
“部下に足りていない経験や知識を見つけ出す”こと。

これは私が20年前、実際に渥美俊一さんチェーンストア理論研修「中堅育成セミナー」講義で聞いた言葉ですが、非常に印象的でした。
「店長は、部下の“不足”を見抜き、それを“育成”で補う存在であるべき」
――まさにその通りだと思います。

評価やランク付けをすることではなく、
「この子には、あと何が必要か?」と問い続ける姿勢が大切。

考課と教育は、厳しさだけでなく、
思いやりと覚悟の両方を持った関わり方が求められます。

いまの現場では、部下との信頼関係なくして育成は成り立ちません。
「指導」より「対話」、「指摘」より「気づきの支援」。
これが現代の考課と教育のリアルです。

 関連記事:店舗スタッフの育て方を体系的にまとめました。

初めて有料級という表現を使います。このメソッドを見ることで、どのタイミングでコーチングを入れれば良いか。店長は部下育成にどのように関わるべきかの勘どころが身に付きます。

【有料級】森友流:スタッフ育成マスタリーモデル完全解説|店舗スタッフを体系的に効果的に育てる手法

3. 法規上の労働条件の確保

昭和の時代から、チェーンストア理論には「法規上の労働条件を守る」ことが
店長の職務として位置づけられています。

令和のいま、その価値はますます大きくなっています。

連勤、休憩、有給――どれも「当たり前」のようでいて、
忙しい現場では見落とされがち。

特にパートナーの1分単位の労働時間管理、
有給取得の推進などは、安心して働ける環境づくりの基本です。

“きれいな勤務表は、信頼の証。”
店長として、徹底して守っていくべき領域です。

関連記事:労働条件を確保したいけど、現実に人不足だから守れないのでは?

ここで森友の至極の人材を集めるメソッドを紹介します。

私は長年、人材不足ゼロのマネジメントをしてきました。その理由はこのような柔軟な”人材採用戦略”にあります。

店舗の採用戦略完全ガイド|シニア・高校生・外国人・掛け持ち・スキマ時間の活かし方

4. 資産の保全と緊急事態対策

「資産」とは、現金や商品だけでなく、
店舗設備、レジ、書類、そして“人”も含まれます。

加えて、「緊急事態対策」も重要です。
火災、地震、停電、設備故障…
“まさか”は必ずやってきます。

防災訓練やマニュアル確認など、
「起きる前提」で備えることが店長の仕事です。

5. 報告書の完全記入と期限内提出

報告書は単なる事務作業ではなく、
現場の声を本部に伝える“公式な発信”です。

適当な提出は、自分も部下も損をする行為。
内容はもちろん、提出の“丁寧さ”も信頼に直結します。

提出前には、以下のポイントを必ず確認しましょう:

  • 誤字脱字がないか?
  • 未記入や空欄がないか?
  • フォントや表記が整っているか?
  • 印刷プレビューでレイアウト崩れがないか?

報告の質は、そのまま店長の“信用”です。

まとめ|5大職務は、店長として“ブレない軸”になる

この5つの職務は、店長という立場に立つすべての人が
“何をすればいいのか”を見失わないための「型」です。

忙しいときこそ立ち返る。
迷ったときこそ頼る。

「ブレずに店を動かす」ための道しるべとして、
この5大職務を、あなたの現場でも活かしてください。


森友ゆうき

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