おすすめ度★★★ 防ぐ力

【2025年版】不正は“心のスキ”から始まる|店舗の不正行為を防ぐ方法

投稿日:2019年4月6日 更新日:

こんにちは!森友ゆうきです。

突然ですが、あなたの職場で「不正」は起きていませんか?
……と聞かれて、「うちの店は大丈夫」と答えたくなる気持ち、よく分かります。

でも実は、「不正が起きる職場」と「不正が起きにくい職場」には、明確な違いがあります。
それは、“しくみ”や“監視の目”だけではありません。

■ 不正は「心のスキ」から生まれる

不正は、たったひとつの「魔が差した瞬間」から始まります。

「少しくらいバレないかも」
「誰も見ていないし…」
「自分だけじゃないでしょ」

最初は軽い気持ちでも、一度その一線を越えてしまえば、罪悪感はどんどん薄れ、習慣のようになっていきます。

これは従業員だけの話ではありません。店長やマネージャーでさえ、心にスキができれば、判断が鈍り、誤った行動をしてしまう可能性があるのです。

■ 現場で実際に起きた“ズレ”の話

私が以前に見聞きしたケースをご紹介しましょう。

あるお店では、スタッフが「忙しいから」という理由でレジ点検を簡略化。
やがてその習慣は当たり前になり、不正と呼べるレベルの“誤魔化し”へと発展しました。

最初は「正直面倒だっただけ」かもしれません。でもその背景には、チェックされない環境やる意味が見えない業務誰にも言えない本音など、小さな心の綻びが重なっていたのです。

■ 不正防止は“信頼”から始まる

「不正を防ぐためにはチェックリストを増やすべきですか?」と聞かれることがあります。

もちろんチェック体制やルール整備も大事です。でも、それ以上に重要なのは、現場に“信頼”があるかどうかです。

たとえば、

  • 「店長が自分たちをちゃんと見てくれている」
  • 「困ったときに相談できる雰囲気がある」
  • 「ちゃんと感謝されていると感じる」

こうした人間関係の土台があるだけで、心のスキは生まれにくくなります。

信頼関係づくりについては、こちらの記事も参考になります。

■ 小さな変化を“異変”として察知する

不正の芽は、いつも“小さな変化”の中に隠れています。

・急に元気がなくなったスタッフがいる
・シフト交換が増えた
・納品伝票の処理が雑になってきた

こうした変化を「気のせい」で終わらせず、「何かあったかな?」と一歩踏み込めるかどうか。
それが、防ぐ力の第一歩です。

■ 店長が心がけたい「防ぐ力」3つの視点

私が講師として、現場マネジメント研修で伝えている「不正を防ぐ力」は、次の3つの視点で構成されています。

  1. 習慣化:仕組みと流れで“迷わない”状態をつくる
    → 日報やルールが「考えなくても正しく動ける」仕組みになっているか。
  2. 観察力:日々の変化に気づく“心の目”を持つ
    → シフト管理、あいさつ、レジ業務などに小さな違和感がないか、普段から観察する。
  3. 信頼関係:声かけ・感謝・共感の積み重ね
    → 日常的なコミュニケーションこそ、最大の防波堤です。

「防ぐ力」全体については、こちらの記事も併せてお読みください。

■ 「この職場では不正は起きない」と言えるか?

最後に、こんな問いかけをさせてください。

あなたの店舗で、「不正は起きない」と本気で言えますか?

大切なのは、「防ぐ仕組み」だけでなく、「防げる関係性」をつくること。
不正が起きてから対応するのではなく、起きないように“日常から守る”ことが、店長の大切な仕事なのです。

店長に求められる6つの力の全体像については、こちらの記事もぜひご覧ください。

「心のスキ」をつくらない職場づくり、明日から意識してみませんか?

今日読まれている記事TOP5

店長のお悩み・ご感想はこちら

✅気になるテーマのアイコンをタップしてね!

"現役店長育成講師"が伝える、店長の魅力を高める「6つの力」

-おすすめ度★★★, 防ぐ力
-, , , , , , , , , ,

Copyright© 店長力向上のすすめ , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.