こんにちは!森友ゆうきです。
「人が足りない…」「応募がこない…」
近年、パート・アルバイトさん不足で悩む店舗が多いようです。
人材採用において、よく議論になるテーマがあります。
それが、“量をとるか、質をとるか”という問いです。
どちらが正解なのか?
私の答えはシンプルです。
「まずは“量”をとって、“質”に育てる」。これが現場のリアルです。
【最新記事の目次】
■ 「質を見極めて採用する」は理想。でも…
もちろん、採用の段階で“いい人”を選べるに越したことはありません。
実際、優秀な人材が入ってくれたときの安心感は、何ものにも代えがたいものです。
でも、現実はそう甘くありません。
応募が少ない時期、アルバイト応募が3人来たとして、全員に「少し違うな」と感じたらどうしますか?
「3人とも断る」のは、簡単です。
でも、そこで採用ゼロになってしまえば、現場はもっと苦しくなります。
「完璧な人が来るまで待つ」=現場が崩れる。
これが採用の現場でよく起きる悲劇です。
■ 「見極める」より「育てる」が現場マネジメント
だからこそ、私はこう考えます。
「育てる気がないなら、採る意味もない」
たとえ“完璧な人”が入ってきても、放っておけば辞めてしまいます。
逆に、「最初は不安だったけど、教えてみたらすごく伸びた」というスタッフもたくさん見てきました。
つまり、採用の本質は「素材選び」ではなく、「育成する前提で見極める」こと。
だから私は、伝わる研修の設計や、尊敬される上司のあり方も合わせて伝えています。
■ 最初から“戦力”じゃなくていい
新しく入ったスタッフに「即戦力」を期待するのは、現場ではよくあることです。
でも、最初から完璧な動きをする人なんていません。
「この人、ダメかも…」と感じても、
1ヶ月後に「この子がいなきゃ回らない」となるケース、何度も見てきました。
だから、最初の1〜2週間で判断しすぎない。
「どう育てれば戦力になるか?」という視点で向き合うことが、店長としての力量です。
■ 「人手不足」ではなく「戦力不足」
実は、「人が足りない」職場の多くは、“人手”ではなく“戦力”が足りていないだけ。
つまり、「採ったけど活かせていない」状態。
これでは、何人採用しても、穴は埋まりません。
逆に、「少数精鋭」のお店は、売上公式に照らしても高い成果を出しています。
■ 「数を採ってから、質に育てる」のが現場戦略
最初から質を求めすぎると、採用できない。
採用しても育てられなければ、辞めてしまう。
だから私は、現場マネジメントにおいて、
「数を採ってから、質に育てる」戦略をすすめています。
これは「妥協」ではありません。
人を育てる覚悟を持った店長だけが選べる戦略です。
店舗経営における“人材”の意味を、もう一度考えてみませんか?
森友ゆうき