こんにちは!森友ゆうきです。
今回紹介するのは、職場でのコミュニケーションとマネジメントを6つの視点で整理した考え方、「HIROEN(ひろーえん)」です。
これらの要素を意識することで、
HIROENの各要素を具体的にどのように実践するかについて、以下の章から詳しく解説していきます!
【最新記事の目次】
HIROENは「業務分解」のための視点でもある
HIROENは、店長やリーダーの“行動を構造化”するためのキーワードです。
例えば、チームで何か新しいことを始めるとき、こんな流れで仕事を進めることが多いはずです:
頭文字 | 行動の意味 | 業務としての位置づけ | 具体的な動き |
---|---|---|---|
H | Hear(聴く) | 事前準備 | 誰かに聞いておくこと |
I | Inform(伝える) | 事前準備 | 誰かに伝えておくこと |
R | Request(依頼・要求する) | 実行中 | 誰かに依頼・要求すること |
O | Operate(作業する) | 実行中 | 自分で作業すること |
E | Examine(調べる) | 事前準備 | 調べておくこと |
N | Negotiation(交渉する) | 実行中 | 誰かに交渉して改善すべきこと |
HIROENを入れないと、どうなるか?
この視点が欠けると、以下のような“ズレた行動”が起こりがちです。
- H(聴く)がない:上司に課題感を聞かず、ヒアリングなしで改革を始めてしまう
- I(伝える)がない:必要なことを言うまでに時間がかかり、タイミングを逃す
- R(依頼)がない:自分で全部抱え込み、協力が得られない
- O(作業)がない:行動に移さず、口だけで終わる
- E(調べる)がない:準備不足で動きがズレる
- N(交渉)がない:問題に気づいても現場任せで終わる
「あれ、これ自分かも?」と感じた方こそ、HIROENを明日から取り入れてみてください。
第1章|H:Hear(聴く) ― 相手の声に耳を傾ける姿勢
部下の「声」をどれだけ聴けていますか?
単なる情報としてではなく、感情や背景に寄り添うことがリーダーの第一歩です。
1on1ミーティングで、部下の言葉を最後まで遮らずに聴く——
それだけで信頼はぐっと深まります。
第2章|I:Inform(伝える) ― 正しく・丁寧に・タイミングよく
「言った」だけでは伝わっていないこと、現場では多いですよね。
伝えるには順序があります。おすすめは「3ステップ伝達法」:
- ① 伝える
- ② 相手に確認する
- ③ 共通認識をつくる
現場で使う例:「このPOPは●日から使うよ」→「わかりました?」→「じゃあA売場に並べるね?」と繰り返すことが大事です。
第3章|R:Request(依頼する) ― 力を借りるのもリーダーの仕事
「全部自分でやらなきゃ」と思っていませんか?
実は、人に頼む力こそがリーダーの成長を左右します。
「●●さん、ここの発注をお願いできるかな?」
こうした依頼が、チームの自律性を育てます。
第4章|O:Operate(作業する) ― 指示だけでなく、動く姿を見せる
自ら手を動かすことで、言葉以上の影響力を持ちます。
「店長が一緒に売場を作ってくれた」
そう思ってもらえることで、チームの士気は一気に高まります。
第5章|E:Examine(調べる) ― 情報に強いリーダーであれ
「調べる」「裏を取る」ことで、発言や指示の信頼度が格段に高まります。
例えば、「この価格は競合B店より100円高い」と言えれば、説得力が違います。
第6章|N:Negotiation(交渉する) ― 現場を変えるには、外との対話が不可欠
課題を上司や本部に伝える。交渉して変化を起こす。
こうした「前に出る」行動こそが、チームを守るリーダーの真価です。
おわりに|HIROENは行動で示す“影響力のカタチ”
再度ご確認ください。
HIROENの6つの行動は、すべて“伝えること”に紐づいています。
だからこそ、リーダーは「話さない」では務まらない。
小さな声かけの積み重ねが、チームの空気を育てていくのです。
「リーダーシップとは、声をかけることから始まる」
さあ、あなたのHIROENを、今日の現場で活かしてみませんか?