【最新記事の目次】
こんにちは!森友ゆうきです。
私はこれまで、大手小売業で店長育成研修を企画・設計し、毎年数百人のマネジャーさんたちと向き合ってきました。
その中でよく出会うのが、こんな悩みです。
- 「変わりたいけど、なかなか自分を変えられない…」
- 「もっと良いマネジメントをしたいのに、これまでと同じことを繰り返してしまう…」
でもアドラー心理学は、こう教えてくれます。
「変わりたい」と思っている時点で、あなたはもう健全な一歩を踏み出しているのだと。
今回は、店舗運営に悩むマネジャーが“考え方を楽にするためのヒント”として、
アドラー心理学から学べる3つの視点をお届けします。
第1章|「変わらない自分」に悩まなくていい
アドラーは語ります。
「変わりたい」と思えることは、すでに“成長”のスタートを切っている証拠だと。
店長をしていると、「また怒ってしまった」「全然部下と向き合えていない」
そんな自分に落ち込むこと、ありますよね。
でも、現状に違和感を抱けることは、あなたの心が“前を見ている”という証。
つまり、変わりたいと願うだけで、あなたはもう変化の途中にいるのです。
「変わらない自分」を責めるのではなく、
「変わりたいと思えている自分」を信じることから、再スタートしてみてください。
第2章|問題の多くは“誤ったクセ”から始まっている
アドラー心理学では、性格や思考のパターンを「ライフスタイル」と呼びます。
これは“生まれつきの性格”ではなく、これまでの経験や選択の積み重ねでつくられたもの。
つまり、今あなたが無意識でしている「反応」や「口癖」も、
実は“クセ”であって、変えることができるということ。
たとえば、
- すぐに全部自分で抱え込んでしまう
- 相手のミスを責めてしまう
- 問題に気づいても「どうせ変わらない」とあきらめてしまう
こうした反応は“その人の本質”ではなく、
「過去にその反応を繰り返してきたクセ」にすぎません。
クセは、気づけば変えられます。
まずは、自分の“思考や行動のパターン”に気づくこと。
それが、店舗運営をより良くする第一歩です。
第3章|勇気を持って“今”を選びなおす
アドラーは言います。
「勇気を持って“今”を選びなおす」
「変わらない人などいない」
現場を動かすのは、派手な改革ではありません。
小さな“選びなおし”の積み重ねです。
たとえば、
いつもならスタッフのミスを叱っていた場面で、
「チャレンジしてくれたことにまず感謝しよう」と自分の反応を変える。
その瞬間から、現場の空気は変わり始めます。
「どうせ変わらない」ではなく、
「今からでも、変えてみよう」と思える勇気。
店長やマネジャーは、完璧である必要はありません。
“勇気ある選択”を見せる人が、チームに希望を与える人です。
まとめ:森友の視点|考え方が変われば、現場も変わる
変わりたいと思う気持ち。
責任を感じて真面目に悩むあなた。
その姿勢こそが、もうすでに「変化」の始まりです。
アドラーは言います。
「変わるには、まず自分を責めないこと。勇気を持って今を選びなおすこと」
あなたのその一歩が、スタッフを動かし、職場を変え、未来の会社を動かします。
今日も“変わりたい”を信じて、一緒に歩んでいきましょう。
もっとアドラーを深めたい方へ
今回の記事のヒントにもなった書籍はこちら。
『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』(小倉広・著)あなたは「変わらざるをえない」はずだ。
アドラーの言葉を「変わりたい」と願う人に向けて、やさしくかみ砕いて紹介した一冊です。
店舗マネジメントだけでなく、自分自身の考え方を見直したい時にもおすすめです。