こんばんわ!森友ゆうきです。
店長の業務上の一番の役目は、「予算以上の利益を出すこと」です。
それは経営という観点で見れば当たり前のことです。人材を育成し、生産性を高めることで売上や利益を上げるのが店長の役目です。
私は店舗運営歴22年で、全国で店長やエリアマネジャーを15年以上経験しています。現在は、大手小売業で店長・マネジャー育成の講師をさせて頂いてます(森友プロフィール)
店長向けブログを通じ、リーダーシップやマネジメントをお届けしています。
今日は、店舗の人材マネジメントという観点で、どうすれば生産性を高められるのか?についてフォーカスしたいと思います。
生産性をグッと高める店舗の人材マネジメント手法
アメリカの調査会社・ギャラップ社によると、自分の強みにフォーカスして仕事をしている人は、そうでない人に比べて6倍も積極的に仕事をしているそうです。
また、自分たちの強みにフォーカスして仕事をしているチームは、そうでないチームに比べて12.5%も高い生産性を上げているといいます。
スタッフの「強み」にフォーカスせよ!
どんなに優れた人材でも得意なことと、不得意なことがあります。
全てをオールマイティーにこなすことを最初は求められるのですが、最終的には「強み」にフォーカスする方が生産性はグッと高まります。
あなたが店長であれば、スタッフの強みを活かせばいいのです。
苦手なことをさせるよりは、人より得意なことを伸ばす方がスタッフも俄然楽しく働けるものです。
ただし、注意点があります。
例えばレストランの店長であれば、ある新人アルバイトが皿洗いが早いとします。ここで、この人は「皿洗いに向いている!」と思うのは時期尚早なのはお分かりでしょう。
様々な仕事を半年~1年くらい任せてみた上で、判断してあげるべきです。皿洗いなどは機械でもできることですから、存在価値を見出すことが出来ず結局は早期退職されるのがオチです。
スタッフそれぞれの「強み」を見ていますか?
強みをみてくれる人には、人望も集まりますのでリーダーシップも発揮しやすいでしょう。
「強み」ができると「居場所」ができる
人間にとって、一番の喜びは「誰かの役に立っているという実感」です。
とりわけ、自分の強みを活かして多くの人達の役に立った時の喜びは格別です。
なぜなら、それは自分にしかできないものだからです。他の誰かではダメだったわけです。
これは、多くの人が共通して持っている価値観でしょう。
その瞬間は、自分という存在が認められたような心の底からくる喜びを感じます。まさに居場所ができたような・・
「強み」を活かしあえる店舗を作ろう!
私たちは一人で生きているのではありません。
なので、全部の役割を一人で抱えることはないのです。
あなたが店長であれば、強みを把握しスタッフに任せることで生産性は高まります。
始めは不安はあるでしょうが、任せると決めたら任せるのです。失敗しても大ごとにならない程度のものであれば、思い切って任せてしまいましょう。
案外、問題は起こりません。いうなれば、店長が元々居なくてもお店は回っていきます。あなたほど綺麗にまわせないにしても、問題なくまわるのです。
むしろ、すべてを一人で抱える人から失敗していきます。完璧な人間などいないのです。
「強み」を活かせる店長の店は生産性が高いはずです。
繰り返しになりますが、「自分の強みにフォーカスして仕事をしている人は、そうでない人に比べて6倍も積極的に仕事をする」のです。
6倍は凄いですよ。
店長だけが頑張っても、せいぜい1.5倍も変われば良い方です。
自分の「強み」を知り、活かそう!
自分の強みがわからないという人は、本当に多く居ます。
「好きこそものの上手なれ」といいますが、好きなものが何なのかさえ、認識せずに大人にあり中年になっていく・・
気付いた頃には定年を迎えていた・・
こうはなりたくないでしょう。ただ、何に自分の「強み」があるのかわからない人が多いのが事実です。
これは、会社の中で同じようなポジションを繰り返してきたことが原因の1つです。
会社に就職するのであれば、様々な部署やポジションがあるような会社に就職するのが安全に解決させる方法の1つではあります。
今、そのような多くのポジションがある会社にいるならラッキーです。
なぜなら、転職せずとも自分に何が向いているのか?、何に興味があるのか?に気付きやすい環境にいるからです。
向いている仕事は、他の人達が避けたくなるような辛いこともスイスイこなしてしまうという特徴があります。
たとえ好きでなくとも得意なことです。
仕事は好きで得意なことであれば、どんどん上達していきます。
私は店舗のマネジメントが好きで得意でした。たまたま20歳の時に始めたカラオケBOXのアルバイト先で社員になり今があります。
その時から店舗が大好きです。
多くの人が辛いと思っていたことも、私にはワクワクすることでした。
私は、アルバイトでも手の届きやすい「店舗」で働くという身近なことから「強み」を得れていたのでラッキーなのでしょう(笑)
店舗で「強み」を見出せない社員には・・
3年前までは、エリアマネジャーで勤務していましたが、店舗で働く社員で苦しんでいる・楽しみを持ててないと思う社員とは、よく面談をしていました。
多くはありませんが、「店舗で働くことに適正はない」ということを伝えることもあります。
全員がチームをまとめるリーダーシップを発揮する必要はないのです。
手先が器用であったり、デザインセンスに溢れている社員や、自分1人で行う仕事が得意であったり、分析は得意だけど数字を変えるのは不得意であったりと多種多様な人材がいます。
適正が他にあるのか?に関してはやってみないとわからないものです。
「向いてない」という表現は危険なので、信頼関係があっても慎重に使うようにしていましたが、その後の彼らの本部(別部署)での活躍をみると、別なことに「強み」があったのは明白な人ばかりで安心しました。
店長であれば、得意なことだけやればいいという訳にはいきません。満遍なく業務をこなす義務があります。
「強み」を店舗で見いだせない場合には、他の方法を模索させるのも愛情だと思います。
まとめ
いかがでしょうか?
生産性を高めるカギは、「強み」を育て活かすことに他なりません。
店長の仕事の任せどころ・勘どころに頼ることにもなりますが、無駄がなく利益も確保している店は、徹底して店長や役職者が部下の「強み」を見いだせています。
パートタイマー・アルバイトに至るまで、何が得意で何が不得意なのか?
どこに興味を持ち、どこに興味がないのか?
言動から察するように心がけ、最後は思い切って任せてしまうことで「任された」という居場所が出来ます。
あとは、少々の不満でも任せ続けることも大事な育成手法です。
今日は、「生産性をグッと高める店舗の人材マネジメント手法」についてでした!
今日も最後までみて頂きありがとうございます(^o^)丿