こんにちは!森友ゆうきです。
「店長になったけど、何から手をつけたらいいかわからない…」
そんな不安を抱えていませんか?
この記事では、現場店長として最初にやるべき「10のこと」を、私自身の経験と小売業界の実務からまとめました。
ちなみに、①~⑩は重要度順になります。もっとも大事なことは、①売上数値・利益数値の把握という意味です。
①を完了させてから、②⇒③ではなく、10項目を1か月目から極力平行して動くよう努力してみてください。
どれもすぐに動ける内容ばかりです。2年目になる頃には、この内容を知ってる人と知らない人、やった人とやらなかった人との間で雲泥の実力差になることを確信しています。
【最新記事の目次】
① 売上数値・利益数値の把握
まずやるべきは、店の「数字」を見える化すること。
・前年売上・利益
・前々年までの推移
をいつでも見られるように整理しておくことで、日々の判断が格段に早くなります。
表やグラフで視覚化して、部下にも共有できる形にするとベストです。
② 人件費の把握と人時計画
店舗運営において、最もコントロールすべきは「人件費」。
年間の人時計画を立て、毎月差異を確認しましょう。
特に短時間パートスタッフについては、扶養範囲内の勤務調整まで見越して管理することが大切です。
春休み・夏休み・年末年始などの繁忙期に向け、個別ヒアリングで出勤可否を事前に確認。
不足しそうであれば早めに採用活動を検討してください。
店長として「人手不足を絶対に起こさない覚悟」を持つことが肝要です。
なぜなら、ひとたび人不足に陥ると、残されたスタッフに負荷がかかり、退職スパイラルが起こる可能性が高まるからです。
店長がパートスタッフさんに「この日、シフトに入れないかな?」「お願い!」というやり取りは極力無い方がいいです。
雇う側、雇われる側の関係性が逆転してしまう環境は最悪です。
私が行ってきた人不足解消方法を以下記事に載せます。これで集まらないなら、誰が何をやっても人が集まらないと思います。
▶ 詳細記事:
店舗の採用戦略完全ガイド|シニア・高校生・外国人・スキマの活かし方
③ 作業遅れをさせない仕組みを作る
本部からの指示や販促対応、改装準備など、「いつの間にか遅れていた」を防ぐ仕組みが必要です。
スケジュール管理、ToDoリスト、共有ボード、チェックリストなど、見える仕掛けを整え、責任者を明確にしましょう。
④ 開店前・閉店後の作業を体感する
朝と夜の作業に、実際に店長として入ってみてください。
開店前の段取り、閉店後の締め処理、レジ精算、防犯チェック…。
現場を知ることが、改善の第一歩です。
⑤ 月1〜2回の1on1面談を実施する
スタッフとの信頼関係は、日々のコミュニケーションから。
最低でも月1〜2回は、30分の1on1時間を確保しましょう。
これは評価面談や業務報告ではなく、「人として向き合う」ための時間です。
1on1記事はいくつか出しましたが、このWill Can Mustは特に使えます。
▶ 詳細記事:
人を育てるフレーム「Will・Can・Must」活用術|店長ができる本当のキャリア支援
⑥ 地域行事・大企業の動向を押さえる
売上に影響を与えるのは、お客様の“生活動線”です。
地域の学校行事・催事、周辺企業(例:トヨタ・三菱重工など)のイベント予定を事前に把握し、商圏カレンダーを作っておくと販促が強くなり、たとえ売れなくとも、本部からの信頼は増します。
また、無駄な人件費を使わないためにも祭事の把握は店長として必須になります。
⑦ 競合店の状況をチェックする
本社や上司に「競合どうなってる?」と聞かれてすぐ答えられますか?
価格、サービス、接客、レジ待ち、客数の多い時間帯…。
定点観測として週1回の現地チェックをルーチン化しましょう。
競合店調査は、価格やサービスだけではない。
競合店と自店を比較する際は、競合店の良いところをどれだけ見つけられるかです。
出来のよくない店長は、「競合店どう?」と聞くと悪い状況ばかり報告してきます。「そうなんだね・・」、と聞きますが「残念だな・・」と思います。相手の良いところを複数見つけられ、自店にも活かせることは活かす、そんな店長になってください。
⑧ スタッフとの日常会話を大事にする
「いま、調子どう?」
「最近、学祭の準備忙しい?」
そんな何気ない会話が、スタッフのやる気を支える土台になります。
業務指示だけでなく、“その人らしさ”に寄り添うことを意識してみてください。
⑨ 朝礼・終礼を「仕組み化」する
毎日の朝礼・終礼がバラバラでは、チームはまとまりません。
例)朝礼:前日の振り返り → 今日の目標共有 → 一言テーマ
終礼:できたこと共有 → 明日の注意点 → 元気に締める
フォーマットを作り、誰が担当でも進められるようにしましょう。
スタッフ全員を労う言葉は毎回心を込めて一言伝えましょう。
「今日も、元気なお客様への声掛けありがとうございました。」
など、どんな言葉でも構いません。労ってくれるというのは、ガソリン補給のようなものです。
小言(不満)で締める店長は最悪です。だれも付いて行きたいとは思わないでしょう。
⑩ 自分の「心のエネルギー」を整える
最後に大切なのは、あなた自身の“心の体力”です。
忙しい日々の中でも、週に1回、好きなことに没頭する時間を作ってください。
そして、「なぜこの仕事をしているのか?」を思い出す瞬間を、意識的に持ちましょう。
休日は、家族サービスもあると思いますが、休める時はしっかり休むことも仕事です。
私の上司だった方々は、多趣味で、気持ちのリフレッシュが出来る人が多かったです。その姿をみて、仕事にも影響することを理解しました。
まとめ|数字・人・仕組み・心を整える
店長1年目は、学びと試行錯誤の連続です。
でも、今回の10項目を一つずつ実行することで、“守りながら攻める”店舗運営ができるようになります。
不安なときはこの記事に戻ってきてください。
あなたの挑戦を、私は応援しています。
▼ 店長としての“6つの力”を高めたい方はこちらもどうぞ:
店長の魅力を高める6つの力|完全ガイド
森友ゆうき