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”現役店長育成講師”が伝授|店長の魅力を高める「6つの力」

「リーダーシップ」「人材育成」など店長職に関連する、日々の仕事に必要な力を6つに分類しました。
あなたの店長力を伸ばしたいとき、気になる力からぜひご覧ください。

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②朝を制する者が全てを制する|森友流シフト理論【早番設計編】

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②朝を制する者が全てを制する【早番設計編】

第1章|なぜ「朝」が全てを決めるのか?

こんにちは!森友ゆうきです。

作業が追いつかない。
バタバタして、接客が乱れる。

それ、実は「朝のシフト設計」が原因かもしれません。

1日のスタートをどう設計するかで、
売上も、スタッフの動きも、店舗の空気も、すべて変わります。

店長が軽視しがちな“早番”こそ、シフト設計で最も重要な時間帯

この章では、森友の視点で「朝を制する」ことの意味を整理し、
早番設計の考え方と現場での活かし方を解説していきます。


第2章|早番の時間帯は、作業効率が異常に高い

お客様がいない時間帯は、店舗にとってのゴールデンタイムです。

  • 道具を出したまま作業できる。
  • 陳列や補充も集中して進められる。
  • 段ボールだって、まとめて処理できる。

この時間帯に、たった30分でも人を入れると、日中の2〜3倍の作業が進みます。

しかし、このゴールデンタイムを活かせていない店は意外と多い。

  • 店長自身が朝早く来て、事務所で書類を作っている
  • 開店前にシフトに入れておきながら、後方格納ばかりを指示している
  • 売場を動かすには最適な時間なのに、売場を“止めて”いる

非常にもったいない話です。

後方作業は、開店後でもお客様に呼び止められることないですよね?

だから開店前に作業を進めるべきは断然、売場でしょう。

シフトを「今日何人いるか」ではなく、「どの時間帯に誰を、何時から入れるか」で考える。

この意識が、整った売場に変える時間にしてくれるのです。


第3章|開店前という“締切”が、育成になる

売場で働くスタッフに、段取り力時間意識をどう教えるか。

そう悩む店長は少なくありません。

でも実は、その力を一番自然に育てられるのが、開店前の早番シフトです。

なぜなら、早番には明確な“締切”=開店時間があるから。

「この時間までに終わらせる」というゴールがあるからこそ、

  • 逆算して動く力
  • 先回りして準備する力
  • 段取りの大切さ

こうした“仕事の基本”が、自然と身についていきます。

日中の作業は、お客様対応に追われて中断が多く、
どれだけ時間をかけても「なんとなく終わった」で終わりがち。

でも、開店前は違う。

「終わってなかったら営業が始まらない」というプレッシャーが、
逆に育成のチャンスになるのです。

時間の大切さを教えるなら、早番シフトは最高の“教室”です。


第4章|主婦層を早番に巻き込むには?契約更改がカギ

「朝は人が足りない」──そう感じている店長は多いと思います。

でも実は、開店が9時として、いつも9時から来ているパートさん。

8時から来るのは、ムリ。それは、子供を学校に行かせてからでないと来れないことが理由。

もう少し食い下がって聞いてみる。

「8時は難しいけれど、8時30分なら来れる」という主婦層の方はとても多く居ます。

だからこそ、契約更改のタイミングがカギです。

「今の契約時間のままでも構いませんが、
もし朝30分だけでも入れるようなら、売場がとても助かるんです」

そうやって、意義を伝えてお願いすると、協力してくれる方は少なくありません。

30分早く来てもらった分、30分早く帰宅してもらいます。その方が嬉しいパートさんも多い傾向がありました。

無理に押し込まず、対話と理解の上で一歩だけ早く来てもらう。
たった30分でも、1日の流れがまるで変わります。


第5章|作業が終わらない店は、シフト設計に問題がある

「人が足りない」「作業が終わらない」

そう感じている店の多くは、
“人数”ではなく“シフト設計=稼働計画”に問題があるのかもしれません。

どれだけ人がいても、
その時間帯に戦力が集中していなければ作業は進まないのです。

特に、朝の30分〜1時間を見直すだけで、
作業進度は大きく変わります。

「在籍が何人いるか」ではなく、「いつ、誰が、どの仕事に入っているか」

店長は、その設計力で店舗を変えることができます。

作業が終わらないのは、スタッフのせいではない。
設計がされていないから。

シフトは、マネジメントそのものです。


まとめ|開店前の1時間は、営業後の2〜3時間に相当する

作業効率も、育成も、店舗の空気も。

朝の1時間は、営業中の2〜3時間に相当する。

それほどまでに、開店前の時間は価値が高い。

なのに、その貴重な時間を、

  • 事務所での書類作成
  • 後方格納作業

に使っているとしたら──

それは、シフトの設計が、現場の可能性を殺しているのと同じです。

誰を、いつ、どこに配置するか。
店長のその設計こそが、現場の未来を決めます。

まず、明日のシフトから。
朝に“誰か”を30分でも早く入れてみてください。

その変化が、店舗全体を動かす第一歩になります。

次の記事 ③ピークタイム配置計画編

誰を週末に配置するか? 何時に、どの戦力を当てるか?
週末の人員配置こそ、売上設計の根幹です。

さらに重要なのは、曜日別・時間帯別の売上構成比を把握しているかどうかです。

③ピークタイムを制する者が全てを制する|森友流シフト理論【ピーク配置計画編】


森友ゆうき

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