こんにちは!森友ゆうきです。
私の家族も大好きなオーケーストア。とにかく安いんです。
ただ、魅力はそれだけじゃない。チェーンストア理論と小売業に精通していると自負する森友が解説します。
今回は「安さ」と「誠実さ」を両立し、首都圏で圧倒的な支持を集めているスーパー、OK(オーケー)ストアを特集します。
「毎日が特売並みに安い」「でも品質も悪くない」――そんな評価を受けるOKの秘密は、仕組みと現場力にありました。
【最新記事の目次】
第1章|毎日安いのに信頼される理由 ― OKのEDLP戦略と現場主義
オーケー株式会社公式HPより画像引用
OKのコア戦略は、Everyday Low Price(EDLP)=毎日低価格。特売やチラシに頼らず、普段から安く提供する設計です。
- 広告費や特売用仕入れを削減し、在庫も安定
- SKUを絞って回転率を上げ、ロスを最小限に
- 日替わり特売が無いから価格変更ミスも無い(楽・良・早)
“安くても信頼される”背景には、「価格の平等」と「無駄の排除」という設計思想があります。
日替わり特売している大手スーパー各社様へ
日替わり特売をしている時点で、「そのお店に未来はない」と断言できます。
だって・・その日に行けない人一杯いますよね‥その日は安く販売できるのに、別な日に行ったら何故高くなるんでしょう‥?
多くのお客さんはいつも安い店で買います。日替わり特売は今すぐ止めて、毎日安い店「Everyday Low Price(EDLP)=毎日低価格」に挑戦した方がお客様に支持されませんか?
オーケーストアから学ぶことは他にもあります。
第2章|選ばせない陳列で、現場がスムーズに回る
- SKU数を最小限に絞り、補充・発注の手間を軽減
- 同一カテゴリで容量違い・ブランド違いを減らす
- 顧客の「選ぶ負担」も減り、売場の迷いがなくなる
“考えなくても売れる”設計は、現場スタッフにとっても働きやすい仕組みです。
第3章|パート社員でも値引き判断できる仕組み
OKでは、賞味期限が近づいた商品を現場判断で値引きしてOKというルールが徹底されています。
- 「判断基準」が明確だから、属人化しない
- 本部指示ではなく、売場で即対応
- ロス削減・在庫最適化にもつながる
“現場で判断できる”という仕組みこそ、責任と信頼の文化です。
第4章|チラシがない=売り込みが不要
- 特売をしないため、毎日がフラットな売場運営
- 広告コストを抑え、そのぶん商品価格を低く
- POPや装飾を減らし、売場の見た目もすっきり
「言葉で売る」のではなく、「価格と誠実さで選ばれる」――これがOK流です。
第5章|作業しやすさまで仕組み化されている
OKの売場は、補充・陳列のしやすさまで設計されています。
- 段ボールごと陳列できる仕様
- 什器は統一され、動線も最短に設計
- 導線や手順の無駄を減らす「楽良早安」な設計思想
これは「道具→動作→手順」の順で考える、森さんの持論にも通じますね。
第6章|商品に正直であること ― OKが選ばれる理由のひとつ
OKストアでは、「品質に不安があるときこそ、正直に伝える」文化があります。
正直にPOPに品質を明示する「オネストカード」
- 糖度が低いスイカに「糖度10度前後とやや低め」と明記
- 本部が主導で記載する「標準化」
- 味が淡い場合も「やや風味に欠けます」とPOPで案内
こうした誠実さが、「あそこは信用できる店だよね」という評価に直結しているのです。
まとめ|安さは「仕組み」でつくられる。信頼は「誠実さ」で築かれる
OKストアは、「安くても、いいお店」の象徴です。
その裏側には、現場を信じた仕組みと、顧客との信頼を大切にする文化があります。
それはまさに、チェーンストア理論でいう「標準化された価値提供」。
Everyday Low Price(EDLP)=毎日低価格。
そして、私たちが目指す“楽良早安”の究極形かもしれません。
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2025年04月20日 森友ゆうき