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”現役店長育成講師”が伝授|店長の魅力を高める「6つの力」

「リーダーシップ」「人材育成」など店長職に関連する、日々の仕事に必要な力を6つに分類しました。
あなたの店長力を伸ばしたいとき、気になる力からぜひご覧ください。

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アメリカの現場はここまで進んでる!|楽良早安で読み解くウォルマートの最新作業革命①

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こんにちは!森友ゆうきです。

今回は、いよいよ海を渡ってアメリカの現場から学びます。
テーマは「アメリカの現場作業」。中でも世界最大の小売業・ウォルマートが導入している、物流含めた最新の“作業”に焦点を当てました。

現場作業をもっと「楽に、良く、早く、安く」。
そんな“楽良早安(らく・りょう・そう・あん)”を実現する仕組みが、すでにアメリカでは標準化されつつあるのです。

既に人が作業をする時代は、終了したかもしれません‥‥

1. オンライン注文を支える「Alphabot」ロボット

引用先はこちら

“歩かずに拾う”を、仕組みにする。

ウォルマートが導入したAlphabot(アルファボット)は、店舗裏にある自動倉庫の中で、
オンライン注文の商品をピッキング・仕分け・出荷場所へ自動搬送するロボットです。

これにより、従来はスタッフが店内を歩いて商品を探していた作業が、
「バックヤード内のロボットだけで完結」するようになりました。

  • 冷蔵・常温・冷凍の商品を自動でピックアップ
  • 複数のAlphabotが同時に稼働し、人の手間を削減
  • ピッキングミスや人件費の削減につながる

このロボットを開発したAlert Innovation社は、ウォルマートが2022年に買収しており、
今後はさらに高度なオートメーション拠点が広がっていくと見られています。

「人が探し、歩く」から、「ロボットが届ける」へ。
これもまさに、楽良早安の理想的な進化です。

実際の動きはこちらの公式紹介動画がわかりやすいです。


2. 棚在庫確認ロボット(Shelf Scanning Robot)

「欠品に気づかない」を、なくす。

Bossa Nova Robotics社と提携し、ウォルマートでは棚の前を自律走行しながら、在庫切れや陳列ミスをスキャンするロボットを一時導入していました。

カメラとAIを搭載し、商品名・バーコード・配置・棚割のズレを自動検出。

  • 人手に頼らず、棚の状態を24時間チェック
  • 棚卸や品出しの優先順位をデータで指示
  • 欠品の“見逃し”や“気づかない”をゼロに

この技術は現在、他社含めさまざまな形で進化・再導入されています。

中止のウワサもありますが引続き観察します。


3. 自律型倉庫ロボット「Symbotic」

物流の“人力ゾーン”がなくなる未来。

ウォルマートの配送センターでは、AI・高速ピッキングロボット・自動パレット組みが当たり前に。
Symbotic社が提供するロボットは、従来の倉庫に比べ2倍の処理速度を実現しています。

人の手が入らないからこそ、作業品質も安定し、「楽・早・良」すべてが向上します。


4. 自動運転配送トラック「Gatik」

“運ぶ人”を、仕組みに変える。

ウォルマートは2020年より、Gatik社と共同で自動運転配送トラックをテスト導入。
店舗と配送センターをつなぐ中距離ルートの自動化が進んでいます。

狭い範囲だからこそ、精度と安定性が出しやすく、
人手不足に悩む日本の中型店舗配送にも応用可能です。


5. AI買い物アシスタント「Wally」

ARCHETYP Staffingより引用

ウォルマートが独自の大規模言語モデル(LLM)「Wallaby」の開発に着手しました。この小売業に特化したAIモデルは、ウォルマートの豊富なデータを活用し、顧客サービスの向上を目指しています。

“おすすめ”は、もうAIが教えてくれる。

ウォルマートでは、顧客の購買履歴や嗜好をもとにしたAI提案を開始。
チャットボット形式で、在庫・価格・商品比較などの質問に即答できる仕組みが進んでいます。

売場スタッフの接客を減らすのではなく、「補完する存在」としてAIが支える未来が現実に。

6. ドローン宅配サービス(Zipline / Wing)

“空から届く日用品”が、もう当たり前に。

ウォルマートは、ドローンを活用した宅配サービスを本格的に展開中です。
現在は主に、Zipline社Wing社(Google系企業)との提携を進めています。

少量・即時・高頻度の買い物が、物流システムごと“空中化”しているのです。


まとめ|現場を進化させるのは「道具」だった

ウォルマートが実践しているのは、単なる“効率化”ではありません。
「作業そのものを、仕組みに置き換える」という発想です。

それはまさに、楽良早安(らく・りょう・そう・あん)という視点に通じます。

  • 楽に動ける
  • 品質が安定する
  • 時間が節約できる
  • コストが抑えられる

私たち現場の店長も、
「今、変えるべき型はどれか?」と、自分に問い続けたいですね。


次号予告(ほんの少しだけ)

実は、ウォルマートだけではありません。
アマゾン・ターゲット・Krogerなどの小売現場でも、驚くような“道具革命”が進んでいます。

次号では、そんな事例を少しだけのぞいてみたいと思います。
お楽しみに!


2025年4月19日 森友ゆうき

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