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在庫日数とは?在庫回転率との違いと計算式をやさしく解説
在庫管理に欠かせない指標として、「在庫日数」と「在庫回転率」があります。
どちらも在庫の動きを数字で捉える大切な指標ですが、それぞれ意味や計算式が異なります。
本記事では、在庫日数と在庫回転率の定義・違い・計算方法を、わかりやすく整理して解説します。
在庫日数とは?
在庫日数(Inventory Days)は、
在庫が平均してどれくらいの期間店舗にとどまっているかを表す指標です。
■ 計算式:
在庫日数 =(平均在庫 ÷ 売上原価) × 365
■ たとえば:
- 平均在庫が100万円
- 年間の売上原価が1,000万円
→ 在庫日数 = (100 ÷ 1,000) × 365 = 36.5日
つまり、平均して約37日間、商品が売場に残っているということになります。
在庫回転率とは?
在庫回転率(Inventory Turnover)は、
在庫が一定期間に何回入れ替わったかを表す指標です。
■ 計算式:
在庫回転率 = 売上原価 ÷ 平均在庫
■ たとえば:
- 売上原価が1,000万円
- 平均在庫が100万円
→ 在庫回転率 = 1,000 ÷ 100 = 10回
つまり、年間で10回、在庫が入れ替わっていることになります。
在庫日数と在庫回転率の違い
指標 | 意味 | 単位 | 高いほうがいい? |
---|---|---|---|
在庫日数 | 在庫が店に残る“平均日数” | 日数 | 短いほうがいい |
在庫回転率 | 在庫が入れ替わる“回数” | 回数/年 | 多いほうがいい |
この2つは相互に関連しており、次のように変換も可能です:
在庫日数 = 365 ÷ 在庫回転率
まとめ
- 在庫日数は「売れずに残っている期間」
- 在庫回転率は「どれくらい在庫が動いているか」
- どちらも在庫の効率性を見る上で重要な指標
在庫が長く残ると、売れ残り・値下げ・廃棄のリスクが高まります。
日々の数値管理において、この2つの指標をセットで把握しておくことが、
店舗運営や仕入れ判断の精度を高める第一歩になります。