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CopilotでTeamsが変わる|途中参加でも要点がわかる、会議と連絡の効率化術
こんにちは!森友ゆうきです。
店舗や本部の業務でも、オンラインでのやりとりがすっかり日常になりました。
その中でも「Microsoft Teams」は会議・チャット・資料共有の要として多くの企業で活用されています。
ですが実際には、
- 会議に途中参加して内容がわからない
- チャットが長すぎて大事なことを見逃す
- 記録が残っていないので後から共有できない
そんな経験はありませんか?
そこで登場するのがCopilot for Microsoft 365です。
Copilotは、Teams内の会議・チャット履歴をもとに要点を抽出し、次のアクションまで提案してくれるAIアシスタント。
今回は、Copilotを使うことで「途中からでもわかる」「全部見なくても伝わる」Teams活用について解説します。
第1章:TeamsとCopilotの連携で“会議と連絡”はこう変わる
🎙会議に出られなかった時、何が起きていたかが一目でわかる
Copilotは、会議の発言内容を分析し、要点・アクション・決定事項を数行でまとめてくれます。
- 途中参加した人でも「議論の流れ」がすぐに追える
- 店舗への指示事項・期限などが明確に可視化される
- 店長が聞き逃しても、あとから要点だけ拾い直せる
💬チャットも「全部読む必要」はなくなる
長文のやりとりも、Copilotに「このスレッドの要点を教えて」と打つだけで、
- 結論
- 誰が何を言ったか
- 次のアクション
が明確にまとまり、情報の「抜け」や「思い込み」が減ります。
🧠さらに「この点を詳しく教えて」と聞き返せる
Copilotの強みは、要点をまとめるだけではありません。
気になる部分があれば、さらに質問することでその場面の発言や文脈まで深掘りできるのです。
- 「●●の話題が出たとき、誰が何と言ったか?」
- 「この決定の理由を補足して」
といった問いかけにも、Copilotは会議ログやチャット履歴をもとに具体的な引用や背景を返してくれます。
📌つまり、“全部見なくてもわかる”だけでなく、“聞けばさらに深まる”
Teams内の情報を、必要なときに・必要な粒度で取り出せる。
これがCopilotがもたらす最大の進化です。
情報の「見落とし」をなくし、会議の「不参加」を言い訳にしない。
そんな職場づくりを、一歩ずつ始めていけます。
第2章:Copilot × Teams 活用の5場面
ここでは、Microsoft TeamsとCopilotを組み合わせることで、現場と本部の「やりとり」がどう変わるかを5つの場面で紹介します。
活用シーン | Copilotなし | Copilotあり |
---|---|---|
① 会議の要点整理 | 録音や手書きメモ、口頭で補足 | Copilotが自動で要点・決定事項を文章化 |
② チャットの見落とし防止 | 何十件もスクロールして探す | 「このスレッドの要点をまとめて」と指示するだけ |
③ 会議後のフォローアップ | 議事録を書いてメール送信 | Copilotが議事録から要点を抽出→下書き作成 |
④ 複数チャネルの情報収集 | チャネルを切り替えて内容をチェック | 「今週の重要な投稿まとめて」で全体把握 |
⑤ 報告・連絡・相談 | 言葉を選びながら自分で文章作成 | Copilotが文脈から自然な提案文を作成 |
🎥 録画+文字起こしでCopilotは本領発揮
Copilotが会議内容を要約・分析できるのは、Teams会議で録画と文字起こし(トランスクリプト)を有効にしている場合だけです。
🔧 録画・文字起こしの設定方法(会議中)
- 会議中、画面上部の[… もっと見る](その他の操作)をクリック
- [録画の開始]を選択します
- 再度、同じメニューから[文字起こしの開始]をクリック
- 以降、発言内容はリアルタイムで記録され、Copilotが参照できるようになります
⚠ 注意点
- 録画・文字起こしを開始すると参加者全員に通知されます
- 組織のポリシーで制限されている場合はIT部門へ相談が必要です
第3章:実際に使ってみたメリットと注意点
✅ メリット:情報が“見える化”されて判断が早くなる
- 会議の要点を誰でも把握できる
- チャットの流れをまとめて確認できる
- 「誰が何を言ったか」が明確に残る
⚠ 注意点:Copilotは“質問の仕方”で精度が変わる
- ざっくり聞くと、曖昧な回答が返ってくる
- 具体的に聞くほど、精度が上がる
- 録画・文字起こしされていない会議では機能しない
結論:「使いこなせば情報処理スピードが倍になる」
Copilotは“情報を整理してくれるパートナー”です。
ただし、最初からすべて任せず、会議やチャットなど1つずつ試すことで活用の幅が自然と広がっていきます。
第4章:店長・マネージャーが試すべき導入ステップ
Copilot for Teamsは非常に高機能ですが、いきなり全社で使いこなすのは難しいもの。
ここでは、店舗や本部で少人数・小規模から始められる導入ステップをご紹介します。
🧩 ステップ1:まずは「定例会議」の文字起こしから
録画+文字起こしをONにした上で、Copilotを使って会議の要点をまとめてみましょう。
「こんなに整理されて出てくるのか」と実感できます。
📥 ステップ2:会議後のフォローアップに使う
「この会議で何が決まった?」とCopilotに聞くだけで、議事録代わりの要点が得られます。
そのままメールやTeamsチャネルにコピペして、情報共有が完了。
💬 ステップ3:「このスレッドまとめて」でチャット整理
長くなりがちなチームチャットでも、Copilotに要点をまとめてもらえば、会話のゴールが見えるようになります。
📢 ステップ4:成功体験をチーム内で共有する
「これ便利だったよ」とチーム内で体験談を共有することで、自然に導入が広がります。
まとめ|情報処理の時代から「考える仕事」へ
Teams × Copilotを使いこなすと、私たちの働き方は確実に変わります。
「途中からでも内容がわかる」「聞けば要点が返ってくる」。
その便利さは、もはや記録や共有のために“がんばらなくていい”時代が来たことを意味します。
ただ、忘れてはいけないのは──
Copilotができるのは“整理”までで、“判断”は人の役割だということ。
現場でも本部でも、これから求められるのは
「整理された情報をもとに、考え、決め、動く」
正直、これを使いこなせれば誰でも優秀店長・優秀本部社員になれる。
でも、それで削減できるのは「作業時間」であって、「仕事」ではありません。
私は不慣れながらもCopilotを使って慣れていこうと思います。
慣れたもん勝ち。もう、ゼロから考えることはしません。頭は、別のことに使います。
森友ゆうき