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なぜMR.DIYは東南アジアで人気?爆発的に伸びる理由とその仕組み
こんにちは!森友ゆうきです。
マレーシア発のホームセンター「MR.DIY」は、いまや東南アジアを中心に世界中で4,000店舗以上を展開する急成長企業。
その人気の背景には、単なる「安さ」だけでない、売場設計やブランド戦略の巧みさがあります。
第1章|安くて、なんでもある
CHERAS Leisure MALLより画像引用
MR.DIYの最大の魅力は、圧倒的な商品数と価格の安さ。
工具・家庭用品・文房具・化粧品・カー用品など、約17,000点の商品を取り揃え、生活に必要なものがワンストップで手に入ります。
価格も低く、「ちょっと欲しい」「ついでに買いたい」に応えるラインナップが人気の理由です。
第2章|探しやすく、買いやすい店舗づくり
売場設計は広々としており、カテゴリーごとに商品が整理されています。
明るい照明、見やすいPOP、統一された棚構成などにより、「探しやすい」「買いやすい」という心理的なハードルを下げています。
買い物のストレスが少ない空間づくりが、リピーターを生んでいるのです。
第3章|業態を複数持ち、街ごとに最適化
MR.DIYは、一つのブランドにとどまりません。
- MR.DIY:主力のホームセンター業態
- MR.DOLLAR:食品・日用品に特化
- MR.TOY:子ども向けおもちゃ専門
- MR.DIY PLUS:複数ブランド統合型の大型店
立地やターゲット層に応じて業態を使い分け、出店効率を最大化しています。
第4章|+α|色づかいが記憶に残る
MR.DIYの店舗は黄色×赤で統一されています。
この配色は、色相環でいう「視認性と注意を引く」組み合わせ。明るく元気な印象と、価格訴求を両立させています。
この“覚えやすい外観”が、店舗のブランド認知にも大きく貢献しています。
第5章|MR.DIYは日本に来るのか?
現在、日本には未進出のMR.DIYですが、アジア各国・ヨーロッパ・中東にまで展開を広げています。
「安い・便利・楽しい」空間をつくる力は、日本の小売とも相性が良く、今後の進出が期待される企業の一つ。
競合にとっては大きな脅威になる一方、店舗設計・業態開発・色彩戦略など、学ぶべき点も非常に多い企業です。
まとめ:店長として、この戦略から学べること
ミスターDIYの成功は、「価格・品揃え・導線・配色」といった基本に忠実な戦略を徹底して磨き上げた結果です。
これは、まさに店舗マネジメントにおける「6つの力」の体現とも言えます。
- 価格と陳列設計 → 売上をつくる力
- 仕組みと店舗レイアウト → 仕組みで回す力
- 配色や視認性の工夫 → 売場を整える力
海外の成功企業を知ることは、視野を広げるだけでなく、「自分の現場でできることは何か?」を考えるきっかけにもなります。
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