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現場を変えるのは『道具』から|楽良早安で見直す店舗作業の基本(日本の現状編)

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こんにちは!森友ゆうきです。

現場の作業をスムーズに、効率よく回したい。
そう思ったとき、あなたはまず何を変えますか?

手順でしょうか?動作でしょうか?
私の答えはいつも同じ——

まず「道具」から見直す。

今回はその考え方を、楽良早安(らく・りょう・そう・あん)という現場改善のキーワードとともに、
大・中・小に分けた具体的な現場道具の実例とあわせてご紹介していきます。


「楽良早安」とは?現場改善の4つの視点

私が現場改善の基本にしているのが、「楽良早安(らく・りょう・そう・あん)」という4つの視点です。

  • 楽(らく):身体に無理がなく、ストレスが少ない
  • 良(りょう):作業ミスが起きにくく、品質が安定する
  • 早(そう):動きに迷いがなく、スピード感がある
  • 安(あん):コストや労力を抑え、継続しやすい

この4つの観点から見直すだけで、現場の空気がガラッと変わることがあります。


作業は「道具 → 動作 → 手順」で決まる

「この作業、やりにくいな」「効率悪いな」と感じたとき、
多くの人は「手順」や「教え方」を見直そうとします。

でも、その前に考えてほしいのが、

「この道具、本当に現場に合ってる?」

作業は、

  1. どんな道具を使うか
  2. その道具によって、どんな動作になるか
  3. その動作をどう手順として定めるか

この順番で設計されるべきです。
つまり、道具が変われば、動作も、手順も変わるのです。


店舗で使う道具を、大・中・小で見直す

以下では、現場で使われている道具を「大・中・小」の3つに分類し、
それぞれの使用例やポイントをご紹介していきます。

■ 大型の道具(バックヤード・搬送系)

カゴ台車(ロールボックスパレット)

私達カゴ車と呼んでます。モノタロウより

  • 用途:納品時の商品搬送、倉庫内の移動
  • 使い方:荷崩れを防ぐ三方囲い+折りたたみ式。大量搬送が効率的。
  • 楽良早安:作業負担軽減=楽/荷物整理=良/一気に運べる=早

大型平台車(木製・スチール製)

  • 用途:重い段ボールや大量商品の移動
  • 使い方:段積みで効率よく運搬。バンパー付きで安全性も◎。
  • 楽良早安:耐荷重で安心=安/移動効率=早/安定走行=良

■ 中型の道具(品出し・売場支援系)

2段手押し台車

2段手押し台車 モノタロウより

  • 用途:棚補充、ピッキング、品出しなど
  • 使い方:上段に商品、下段に資材や空き箱を分けて積載
  • 楽良早安:腰への負担軽減=楽/作業整理=良/回数削減=早

スリムカート(主に魚・精肉売場)

  • 用途:冷蔵品・小物の売場内移動
  • 使い方:小回りが利き、裏方作業を目立たせずに進行できる
  • 楽良早安:動線を邪魔しない=楽/作業集中=良/運搬速度=早

カゴスタンド(二段・三段)

  • 用途:検品時の一時置き、棚卸時の分類補助
  • 使い方:上下段を活かした空間整理。自動落下式もあり。
  • 楽良早安:かがまず作業=楽/整理しやすい=良/スムーズ分別=早

■ 小型の道具(情報・軽量物の整理支援)

軽量平台車(プラスチック製)

軽量平台車(耐荷重80キロ) アマゾン公式

  • 用途:軽量荷物、小箱などの運搬
  • 使い方:女性や年配スタッフでも扱いやすい静音タイプ
  • 楽良早安:移動が簡単=楽/静音で配慮=良/軽快に運べる=早

ラベル管理ボード/マグネット棚札

  • 用途:在庫や検品ラベルの見える化
  • 使い方:マグネット貼り替え・分類によって混乱を防止
  • 楽良早安:管理の省力化=楽/誤表示防止=良/切替え迅速=早

仕分けかご・バケツ

  • 用途:検品済・未検品・戻し品などの一時分け置き
  • 使い方:色別やラベル付きで作業迷いを防止
  • 楽良早安:間違い防止=良/探す手間ゼロ=早/安価で導入=安

安全カッター(開梱用カッター)

セーフティーカッター アマゾン公式より

  • 用途:ダンボールの開封やパッケージの開梱
  • 使い方:刃が露出しすぎない設計で、商品や指を傷つけにくい。自動収納式や刃の短いタイプが主流。
  • 楽良早安:けが防止=良、安全教育不要=楽、作業スピード安定=早

小売現場にいると誰もが指を切る経験あるのではないでしょうか?道具を変えることで、動作・手順が変わります。

まとめ|「頑張る現場」から「仕組みで回る現場」へ

現場改善は、「がんばる」ことではなく「仕組みを変える」こと。
そしてその最初の一歩は、道具を見直すことです。

作業の流れは、「道具 → 動作 → 手順」。
この順番を意識するだけで、職場の空気は変わります。

まずは「この道具、今の現場に合ってる?」
そんな問いかけから、始めてみてはいかがでしょうか。

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2025年4月18日 森友ゆうき

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