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店長の1on1、たった10分で部下の本音が引き出せるコツと継続の仕組み

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店長の1on1、たった10分で部下の本音が引き出せるコツと継続の仕組み

はじめに

「最近よく聞く“1on1”って、実際どうなの?」
そんな風に思って、このページにたどり着かれたのかもしれません。

確かに、1on1(ワン・オン・ワン)は最近になって注目されていますが、ただ“やってみる”だけでは意味がありません。

• 評価面談や業務報告と勘違いしている
• 上司と部下の1対1=1on1だと思っている

こうした誤解はとても多く見られます。
実は私も最初は、「予定を合わせて面談っぽいことをすればいいのかな?」という感覚でした。
でも、それでは部下の本音は引き出せませんでした。

この経験から学んだのは、1on1は“関係をつくる”ための時間だということ。
今回は、たった10分でも効果を出せる5つの工夫と、それを継続するための仕組みをご紹介します。

これは1on1?内容
× 評価面談上司が一方的に話し、部下は聞くだけ
× 業務報告進捗や数字の確認だけで終わる
× 雑談目的や気づきがないまま時間が過ぎる

 

1. 1on1は「ただの面談」ではない

1on1は、上司が評価する場でも、業務の進捗を確認する時間でもありません。

評価面談でも定型の業務報告でもないんです(上表参照)
また、雑談だけで終わるものでもありません。

1on1とは、部下のために時間をとり、信頼関係を深め、成長を支援するための時間です。
「話の主役は部下」、これが最大のポイントです。

2. 本音を引き出す1on1の5つのコツ

① 心理的安全性をつくる

「この人には安心して話せる」と思ってもらうことが第一歩。
まずは、共感の言葉を意識してみてください。
「それは大変だったね」「そう感じるのも無理ないよ」と、評価ではなく受容から入ることが大切です。

他の人に聞かれない環境は整えてくださいね。その配慮も心理的安全性です。

② アクティブリスニング(積極的傾聴)を意識する

話を聴いている“つもり”になっていませんか?
部下の話を「理解したい」と思って聴くこと、それがアクティブリスニングです。

大事なのは、次の3つ:
• うなずき・相づち:「うん」「なるほどね」「それは大変だったね」などの反応を返すことで、安心感が生まれます。
• 続きを促す:「それで、どうなった?」「そのとき、どう感じた?」と、話を掘り下げていきます。
• 要点の確認(パラフレーズ):「つまりこういうことかな?」と自分の言葉で言い直すことで、理解の確認になります。

これらはすべて、「あなたの話をちゃんと聴いているよ」という無言のメッセージになります。
アクティブリスニングがあるだけで、部下の口数は自然と増えていきます。

③ オープンな質問を使う

質問の仕方ひとつで、会話の深さは大きく変わります。
1on1では「答えが短く終わらない質問=オープンクエスチョン」が鍵です。

たとえば、こんな質問:
• 「最近、仕事でうれしかったことってある?」
• 「今ちょっと困っていることって、何かある?」
• 「この前のトラブル、どう感じてた?」

重要なのは、“答えを引き出す”というより、「考えるきっかけ」を与えることです。
部下が言葉を探しながらでも答えてくれるようになれば、信頼が育ってきている証拠です。

④ 自分も少しだけ話す(自己開示)

店長はどうしても「上司」「指導者」という立場に見られがち。
でも、1on1ではその垣根をほんの少し下げて、**「人としての店長」**を見せることが効果的です。

たとえば:
• 「実は自分も、新人の頃に同じことで悩んでたよ」
• 「今でも正直、こういうときは判断迷うよ」
• 「昔、こんな失敗してさ、めっちゃ落ち込んだ」

こうした自己開示は、部下に「この人も悩むんだ」「話してもいいんだ」と思わせるきっかけになります。
あくまで“少しだけ”、等身大の自分を出すこと。それが、部下の心を開く力になります。

⑤ “次の一歩”を決めて終わる

1on1の最後に、「今日の話、すごく良かったよ」「来週も少し話そうか」と、
小さな約束や継続の予告を入れることで、信頼関係が少しずつ積み上がっていきます。

①~⑤全部大事です。

 

3. 継続できなければ意味がない。習慣化のすすめ

1回の1on1だけでは信頼関係は深まりません。
本音が出るようになるには、回数と積み重ねが必要です。

2週間に1回の10分もかけれない上司は、今後存続が厳しいでしょう。

しかも、1回やって意味ないと決めつけてやらない(忙しくて、やれない含む)など無いようにしたいものです。

店長が主導で予定を確保する!!!

シフト調整と同じタイミングで、2週間に1回、もしくは月1回の1on1予定を先に入れておきましょう。

理想は30分ですが・・
「あなたのための10分を取ってあるよ」と伝えるだけで、部下の感じ方が変わります。

予定をブロックするという表現が合うかもしれません。優先事項なので、予め先の予定をブロックするのです。

日程が決まってることで何を話そうかと部下も準備もし始めます。私も本部では部下ですから上司との1on1で無駄に感じたことは一度もありません。

出来る上司で1on1未実施な人は、私の所属する会社ではいないと思っています。

続けるための工夫

• 忙しくても10分だけでも実施する(理想は30分)
• 飛んだ場合は、必ずリスケジュール
• 「今日は雑談でもいいよ」など、気楽な雰囲気で臨むことも大事

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まとめ:1on1は“時間の長さ”より“質と継続”

評価でも報告でもない。
1on1は、「あなたの話をちゃんと聴きたい」というメッセージそのものです。

信頼は、一度で生まれるものではありません。
でも、10分の対話を、月に一度でも丁寧に続けていくことで、部下は「自分は大切にされている」と実感できるようになります。

次のシフトを組むとき、あなたが最初に決めるべき予定は“売上会議”でも“研修日”でもありません。
「今日から、たった10分でチームは変わりはじめます。
まずは1人。あなたの店舗で、最初の1on1を始めてみませんか?」

「ちゃんと話を聴いてくれる店長がいる」
そう思ってもらえる関係が、あなたのチームの空気を変えていきます。

今日から、静かに始めてみませんか?

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はじめまして。 このブログ「店長力向上のすゝめ」を運営している、森友ゆうきです。私はこれまで小売業・サービス業などの現場で、店長として15年以上の経験を積んできました。まず簡単に私の経歴をご紹介させて ...

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