店長として幸せに働くために。現場で役立つ心得10選
店長として働いていると、
「毎日が忙しいだけで、正解が見えない」と感じること、ありませんか?
私自身、店舗での経験や教育現場で多くの店長と向き合ってきました。
その中で気づいたのは——
「ちょっとした心得」が、毎日のストレスを減らし、
「店長でよかった」と思える瞬間を増やしてくれるということです。
この記事では、現場でリアルに役立った「店長の心得」を10個、厳選してご紹介します。
1. 店舗の10年後を想像する
未来を描くことで、今の行動に意味が生まれます。
目の前の業務も「何のためにやるのか」が見えるだけで、働き方が変わります。
研修講師として店長、副店長から新入社員まで研修を行っていますが、未来像が見えてる人と見えていない人では研修を受ける意欲が全く違います。WHY思考ともいう、何のために自分が今店舗で働いているのかが見えることで逆算して今何をすべきか長期目線で考えられるので焦らず、目の前に集中できてる印象です。店舗も同様に、10年先にどんな店であって欲しいのか自分なりの想像をしてみましょう。10年先、3年先、1年先、半年、1カ月先と逆算することですべきことが見えてくるはずです。目先を追いかけるのは限界があります。
2. 店長は“まず自分を満たす”こと
店長はエネルギーを与える側。
でも、自分が枯れていたらチームには届きません。まず自分を整えることが大切です。
人のマネジメントについて勉強する、朝散歩をする、ジムで体を鍛える何でもいいです。自分が気持ちよくなることを早めに見つけましょう。
満たされている人は、懐が深く些細なことで腹を立てなくなります。人の上に立つため、自らを整えましょう。
3. 指示より「問いかけ」がチームを育てる
「どう思う?」「なぜそうしたの?」
問いかけることで、部下は自ら考える力を身につけていきます。
まさにコーチングです。良い指導者は敢えて「教えない」手法をとります。あなたも中堅以上になっても業務を教えられるのは好きではないと思います。問いかけて考えさせる、人は教えられるより、自らの意思で動きたいもの。この法則をよく考えてみましょう。
コーチングについては、こちらの記事もどうぞ↓↓↓
コーチング、ティーチング、カウンセリングの使い分け方
4. 1on1は“傾聴”だけで8割うまくいく
部下との対話は、話すよりも「聴く」がポイント。
相手の話をじっくり受け止めるだけで信頼関係は深まります。
私の上司は1on1は部下の時間と断言しています。だから、自分から話をするのではなくじっくり聞いてくれるのです。部下としては聴いてくれるだけで満足度は高くなるものです。話を遮らず頷きながら、じっくり聴く。
5. スタッフの「変化」に気づけるか
スタッフの表情がいつもより少し暗い、笑顔が減った、声が小さくなった。
そんな“ほんの少しの違和感”に気づけることが、店長としての大きな力になります。
私もかつて、口数が減ったスタッフに「何かあった?」と声をかけたことで、家庭の事情を知り、シフト調整で支援できた経験があります。
変化に気づく力は、スタッフの信頼を深めるだけでなく、離職やトラブルの予防にもつながります。
6. お客様の“ありがとう”をチームで共有
「ありがとう」の言葉を受け取ったとき、それをチームにどう届けるかが店長の役割です。
私はいつも、レジで褒められたスタッフがいれば、その場で「今、褒めてもらってたよ!」と伝えました。
小さな“ありがとう”の積み重ねが、「この仕事に意味がある」と感じるモチベーションになります。
売上よりも、人に感謝される体験はチームを温かく強くします。
7. 売上以外の「価値」を見つけよう
数字は大切。でも、数字だけで店の価値は測れませんよね。
あるとき、売上は平均でも「この店は落ち着く」と常連さんに言われたことがありました。
その一言が、スタッフたちにとって大きな励みになりました。
雰囲気、居心地、安心感——目に見えない価値を意識できる店長は、長く愛される店をつくれます。
8. 失敗こそ、信頼構築のチャンス
失敗を責めるのではなく、学びのチャンスとして共有する。
そんな風土がチームの成長を促します。失敗は叱るものではなく、学び合うもの。
私は、あるスタッフのミスをフォローしたあと「同じようなこと、他にもありそう?」とチーム全体に問いかけました。
すると、他のスタッフも「実は…」と打ち明けてくれて、全体で対策を共有できました。
失敗を責めるのではなく、話しやすい空気をつくる。これが信頼の土台になります。
9. 店長の役割=“場を整える人”
働きやすい空間、人間関係、目標の共有。
店長は「人が力を発揮しやすい場」を整える存在です。店長は指示を出すだけの人ではありません。
チームが安心して働ける“場”をつくることが仕事です。
挨拶が自然に交わされる空気、言いたいことが言えるミーティング、前向きになれる言葉かけ
小さな積み重ねで、店の雰囲気は大きく変わります。
私は毎朝、スタッフ一人ひとりに声をかけるようにしていました。それだけでも笑顔が増えるんですよね。
10. 心のゆとりが、最強のスキル
クレーム、急な欠勤、レジの行列…店長はイレギュラーの連続です。
だからこそ、「慌てない・怒らない・焦らない」が何よりのスキルです。
私も、つい苛立ちそうになる瞬間がありましたが、「一呼吸」を意識するようにしてから、冷静に対処できるようになりました。
その落ち着きが、スタッフにも安心を与える。店長の感情が店の空気をつくると言っても過言ではありません。
イライラせず、冷静に対応できる店長はチームに安心感を与えます。
忙しいときほど、一呼吸おくゆとりが大切です。
本部との関係で悩んだらこちらもどうぞ
→ 店長の声は届かない?本部に想いを届けるための3つの工夫
まとめ:店長で「よかった」と思える日を
店長という仕事は、簡単ではありません。
誰かのミスをカバーし、矢面に立ち、自分の気持ちは後回しになることも多い。
それでも、あなたが笑顔で現場に立つことで、
スタッフが安心し、お客様がその店を好きになってくれます。
完璧な店長なんて、どこにもいません。
でも、「よりよい店長であろうとする姿勢」こそが、チームの未来を変える力になります。
今回紹介した10の心得のうち、ひとつでもいい。
明日、実践してみてください。
たとえ今うまくいかない日があっても、あなたの努力は、必ず誰かの力になっています。
だから、今日も自信を持って、現場に立ってください。
あなたは今日も一日がんばりました。
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