おすすめ度★★★ 心の力

新米店長だった私が、本当に辛かった”あの時の孤独”を乗り越えた方法

投稿日:2025年3月22日 更新日:

新米店長だった私が、本当に辛かった”あの時の孤独”を乗り越えた方法

こんにちは!森友です。

店長は孤独です。店舗の業績が落ち込めば責任を問われるのは自分。でも、その原因が自分にあるとは限らない。

それでも、周囲の視線は冷たく、本部の評価も厳しくなる。そうしたプレッシャーの中で、どうすればいいのか?

✔ スタッフとは適度な距離を取らなければならない
✔ 上司には弱みを見せられない
✔ 仕事の悩みを家族や友人に相談しても理解されにくい

「自分がしっかりしないと」と思うほど、誰にも頼れず、
ふと気づけば 「自分は孤独だ」 と感じてしまうこともあるでしょう。

今回は新米店長だった時を思い出して書いてみます。

私の体験談:2009年3月

私が初めて転職後(前職カラオケチェーン、今は小売チェーンです)に店長になった時の経験です。

群馬県で初めて店長を任されたのは、サブプライム破綻の影響が日本にも及んでいた2009年でした。

着任したのは3月上旬。新生活シーズンの真っ只中。私達の”とある業界”では、3月~4月が商戦です。

当時の店舗近くにあった三菱重工の工場で1000人以上のリストラが発生。

外国人労働者は一斉に姿を消し、派遣の仕事もストップ・・・

売上は前年比60%台まで落ち込み、本部の上層部から「新人店長の影響はないのか?」と調査が入るほどでした。

エリアマネジャーが営業終了後に駆け付けてきた時の表情を思い出します。

「なんでこんなに売れないの?」初対面とは思えない会話からの店長スタート‥

正直、精神的にかなり追い詰められていました。でも、ただ悩んでいても状況は変わらない。

私は 「これは内的要因ではなく外的要因だ」と考え、地域の商工会議所に駆け込みました。

そこでわかったのは、市外への転居が激増している という事実。つまり、売上が落ちたのは「私が店長になったから」ではなく、「そもそもお客様が減っていた」からだったのです。

それでも苦しかった「店長の葛藤」

私はまず社員に 「数字が悪いのは外的要因であり、自分たちのせいではない」 ということを伝えました。

メンバーに責任を感じさせるのではなく、「この苦しい時期をみんなで乗り切ろう」と励ましながら進めました。

しかし、問題はここからでした。

土日のピーク時でも売上が伸びない。メンバーは次第に「どうせお客様が来ないなら仕方ない」という雰囲気になり、店舗全体に「諦めムード」が広がっていきました。

違う、そうじゃない。

お客様がゼロではない以上、やれることはある。でも、モチベーションが下がったスタッフたちにどう伝えればいいのか?

店の業績を上げる責任は店長にある。だけど、それをどうすればいいのか誰にも聞けない。誰にも相談できない。数字の悪さが続く中で、私はただ孤独でした。

「孤独だけど、行動しなければ変わらない」

あなたも店長として、『どうにもならない状況』に追い込まれたことはありませんか?」

店の業績が悪化し、自分の努力ではどうしようもないと感じたことは?

このような経験は数知れず。そんな私が辿り着いた対策をお伝えします。

当時の私が乗り越えた3つの行動

1. 数字の悪化を「外的要因」として、冷静に分析する
業績が低迷しているとき、まずは自分達を責める前に冷静に状況を分析しましょう。
売上の低下が単にスタッフや自分の責任ではないことを理解することが大切です。
例えば、私が店舗で売上が下がった原因を調べた結果、サブプライム破綻の影響で顧客層が極端に減少していたことが判明しました。

外的な要因を見極め、それをスタッフにも説明することで、彼らの気持ちを楽にしてあげることができます。

2. スタッフにも「問題の本質」を伝え、共感を得る
「売上が下がっているのは、あなたたちのせいではない」というメッセージをスタッフに伝えることが、まず重要でした。
私自身も、あまりにスタッフが数字が悪いことで萎縮しているのを見て、意図的にその原因が外部にあることを伝えました。

スタッフが「どうしようもない」と思ってしまう前に、正しい認識を持たせることで、無用な不安やプレッシャーを減らすことができます。

こうしたコミュニケーションは、信頼関係を築く第一歩になります。

3. 「今できること」に集中する
売上の低迷を前にして無力感を感じるかもしれませんが、店長として最も大切なのは「今できること」に集中することです。
たとえば、客数が少ないなら、来店したお客様に対して特別なサービスを提供したり、店内の雰囲気を一層良くすることに力を入れるのです。私はお客様に個別のサービスを強化し、リピーターを増やすことに注力しました。小さな改善を積み重ねることで、徐々にでも業績を回復させることができます。


広い意味での店長の孤独対策5選

1. 「店長の孤独は当たり前」と受け入れる

まず、当たり前にして究極なことです。

📌 「店長は孤独な仕事なんだ」と受け入れるだけで、気持ちが少し楽になることもあります。

なぜなら、孤独を感じるのは 「責任感がある証拠」 だから。
むしろ、それだけお店のことを真剣に考えているということです。

「孤独を感じるのは、自分だけじゃない」と思うだけでも、少し心が軽くなります。

当時の私が、こんなこと思えたかは疑問です。今から振り返れば、当たり前なんですよね。数値責任は店長の役目ですから、だからスタッフより給料が高いのですw


2. 仕事とプライベートの「オン・オフ」をしっかり分ける

店長は、常に仕事のことを考えがち。
でも、それが 孤独感を深める原因 になっているかもしれません。

✔ 仕事の悩みをプライベートに持ち込まない
✔ 休日は「仕事禁止」にする
✔ 仕事仲間以外の人と積極的に会話する

意識的に 「店長」ではなく「一人の自分」 になれる時間を作ることが大切です。

例えば、
✅ 仕事終わりに趣味の時間を作る
✅ 休日は店の近くではなく、全く違う場所へ行く
✅ SNSで他業種の人と交流する

こうした小さな工夫が、孤独感を和らげてくれます。


3. 「悩みを共有できる仲間」を見つける

「店長はつらい」と思っているのは、あなただけではありません。
同じ立場の人と悩みを共有すること で、孤独感はぐっと減ります。

✔ 他の店舗の店長と情報交換をする
✔ 店長同士の交流会や勉強会に参加する
✔ 業界のSNSコミュニティに入る

「こんなことで悩んでいるのは自分だけじゃなかった」と気づくだけでも、気持ちは楽になります。


4. 「孤独の時間」を楽しむ工夫をする

「孤独=悪いこと」と考えると、ますますつらくなります。
でも、孤独の時間をポジティブに活かすこともできる のです。

例えば、
📌 「一人の時間を使って、自分を成長させる」

✅ 店舗運営やリーダーシップの本を読む
✅ スキルアップのためにオンライン講座を受ける
✅ 新しいアイデアを考える時間にする

「孤独=自分を高めるチャンス」だと思えば、前向きになれます。


5. 「頑張りすぎない勇気」を持つ

店長は、「自分が頑張らなければ」と思いがち。
でも、すべてを一人で抱え込む必要はありません。

✔ スタッフにもっと仕事を任せる
✔ 上司に相談してみる
✔ 仕事の優先順位を見直す

📌 「店長は、すべてを完璧にこなす人ではなく、チームをまとめる人」 です。

「頑張りすぎること=良い店長」ではありません。
むしろ、適度に力を抜くことが、良い店を作る秘訣かもしれません。


まとめ:店長の孤独は、「乗り越える」ものではなく「付き合っていく」もの

店長の孤独は、完全になくすことは難しいかもしれません。
でも、孤独と上手に付き合うことはできる のです。

📌 今日からできる5つのこと

  1. 「店長の孤独は当たり前」と受け入れる

  2. 仕事とプライベートのオン・オフを分ける

  3. 「悩みを共有できる仲間」を見つける

  4. 「孤独の時間」をポジティブに活かす

  5. 「頑張りすぎない勇気」を持つ

店長という仕事には、どうしても孤独がつきまといます。
でも、その孤独の中でもがきながらも前に進もうとするあなたの姿は、
きっとスタッフやお客様にも伝わっています。
今日のあなたの頑張りは、明日の誰かの支えになります。

おすすめ度★★★★ 運営プロフィール

2025/5/12

森友ゆうきのプロフィール──掛け合わせが“強み”になる時代に

森友ゆうきのプロフィール──掛け合わせが“強み”になる時代に こんにちは。森友ゆうきです。 私はこれまで、小売・サービス業の現場で「店長」「エリアマネジャー」という立場を20年以上経験してきました。 現在は、全国のチェーンストア店長・部門マネジャーに向けた人材育成研修を設計・運営・講師として届ける仕事をしています。 でも、私の強みは“肩書き”ではなく、これまでの経験を掛け合わせてきたことにあります。 キャリアの歩み|現場と本部を行き来しながら 大学を中退し、カラオケ業界に飛び込んだのが20代前半。 東京の ...

おすすめ度★★★★ 運営プロフィール

2025/5/4

森友ゆうきの実話|憧れの店長が、部下になった日——26歳マネージャーの過ち

  森友ゆうきの実話|憧れの店長が、部下になった日——26歳マネージャーの過ち 第1章|はじまりの店、武蔵小金井 こんにちは!森友ゆうきです。 私は今でこそ、店舗マネジメントや人材育成に関わる仕事をしていますが、人生のスタートは「カラオケ店のアルバイト」でした。 それも、当時の自分にとっては“ちょっとしたバイト”のつもりが、やがて自分の人生そのものを大きく変える原点になったのです。 21歳のとき、私はカラオケルーム歌広場・武蔵小金井店の早番オープニングスタッフとして働き始めました。 大学には在籍 ...

今日読まれている記事TOP5

店長のお悩み・ご感想はこちら

✅気になるテーマのアイコンをタップしてね!

"現役店長育成講師"が伝える、店長の魅力を高める「6つの力」

-おすすめ度★★★, 心の力
-, , , , , , ,

Copyright© 店長力向上のすすめ , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.