こんにちは!森友ゆうきです。
部下の行動に対して「つい言いたくなる」こと、ありませんか?
アドバイス、注意、指摘——でも、ちょっと待ってください。
実は、“言いたいときほど黙る”ことで、伝わることがあるんです。
【最新記事の目次】
リーダーに必要なのは“語る力”より“黙る力”?
言いたいことがあるときこそ沈黙が効く理由
1. 言いたくなった時こそ、沈黙が必要な理由
- 感情が乗っていると、伝え方を誤る
- 言葉が先に出ると、相手は“受け取る準備”ができていない
- 沈黙は、リーダー自身の冷静さと余裕を伝える手段
2. 「沈黙」はただの無言ではない
- 表情・姿勢・間(ま)が「聴いている」を表す
- 口を挟まないことで、相手に“話す責任”が生まれる
- 沈黙=相手への尊重
3. 言いたいことがあるときの“黙り方”3つのコツ
- 深呼吸して「3秒待つ」(→ 感情を整える)
- 相手の目を見てうなずく(→ 受け止めているサイン)
- 「あなたはどう思う?」と投げる(→ 主体性を促す)
4. 伝えるべきことは“後から”の方が効果的
- その場で全部言おうとしない
- 一晩置いて「伝えるべきことだけ」に絞ると、届きやすくなる
- 部下が“自分で気づく余白”を奪わないのも育成
まとめ|沈黙は“心の力”
沈黙は、伝えたいことをあきらめることではありません。
「本当に伝えるべき瞬間」を選ぶ力です。
店長やリーダーは、言葉を持つだけでなく、
“言葉を待つ力”も、信頼を生むスキルだと私は思います。
心に残る古の教え――タルムードからの一節
そんな“黙る力”の大切さを思い出させてくれるのが、
ユダヤの叡智『タルムード』にあるこの一言です。
“Silence is a fence for wisdom.”
「沈黙は知恵を守る垣根である」
伝えすぎず、語りすぎず、
沈黙という余白が、人の心に思考と感情のスペースを生み出す。
この言葉に出会ってから、私は「語らないこと」にも意味があると気づきました。
『タルムード金言集』のご紹介
『タルムード金言集』 著:石角 完爾
2000年以上読み継がれてきたユダヤの知恵を、ビジネスや教育に活かせる形で解説。
店長・講師・リーダーとしての在り方を考えるうえで、大きなヒントが得られる内容です。
ユダヤ人社会の根幹をなす口伝律法「タルムード」由来の説話の数々を、国際弁護士で自らユダヤ教に改宗した著者が紹介し、世界の現状に即して解説。
関連記事|沈黙とともに“理想のリーダー”像を考える
沈黙は、ただのスキルではなく「心の在り方」でもあります。
もっと深く学びたい方には、古代ユダヤの教え『タルムード』から導く5つの心得もおすすめです。→ タルムードの教えに学ぶ“理想のリーダー”5つの心得