2019年7月9日午後4時47分、ジャニー喜多川さんは、多くの子供たちに囲まれながら人生の幕を下ろされました。
ジャニーさんが居なかったら、アイドルユニットというものはあったのでしょうか。
功績は国宝級です。
そして、瞬時にユニットを決める類まれなるプロデュース力。その他にも…
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子供時代から将来性を見抜く目。
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タレントの育成力。
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タレントからの絶大なる信頼
「それぞれのタレントを家族のように想い、愛を注ぐ」ということは話では聞いたことがありましたが、各テレビ局の報道を知って改めて凄い人だったんだと知りました。
ジャニーさんは、Jr.(ジュニア)にも「ジャニーと呼んでいいよ」と言っていたと聞きます。
また、オーディションで不合格の際に間違えて「オジサン」と言った赤西仁さんをジャニーさんは、「YOUはよく僕をオジサンといったね!」と言って合格にしたというエピソードは有名です。
人を見る目、育成力。気さくさ、エピソードの数々。。
どこまで飾らないんだ・・と思うと同時に、直感型ではない深い理論を感じます。
音楽業界のみならず、TV業界での偉大なる功績・・心よりお悔み申し上げます。
ジャニー喜多川さんに学ぶリーダーシップ
出典:Wikipedia
ジャニーは病に倒れる直前まで、劇場やスタジオに赴く日々を過ごしておりました。特に公演を目前に控えたJr.達に、連日、熱心に指導する姿はジャニーのプロデューサー人生そのものであり、まさに生涯プロデューサーとしての人生を全ういたしました。
(中略)
ジャニーが私達に最後まで言い続けていたことは、自身の意思を受け継いでくれるタレントを絶え間なく育成し、そのタレントと社員が、エンターテイメントを通じて世界中の皆様に幸せをお届けすることこそが、ジャニーズグループとして決して変わることのない思いであるということです。そして、世の中がいつまでもエンターテイメントを楽しむことができる平和で希望に満ちた未来であり続けることを心から願っておりました。【ジャニーズ事務所FAX文】
気さくで、熱心に指導する姿は拝見したことが無くともイメージできます。
あれだけの数や個性あるメンバーを子供時代から育てられるリーダーは他にいるでしょうか?思いつきません。
プロデューサーという肩書を大きく超えたリーダーとして学ぶべきことが多分にありそうです。
嵐が活動休止を発表した時に
20年頑張るのは大変なこと。よく頑張った。この子たちはどうなるかと思っていたら、(後に)全てを教えられた。みんなを尊敬しています。2年でも3年でも、いつまでも嵐についていきます」【サンケイスポーツ】
活動を休止する嵐自身もそうですが、どれだけ胸を打たれたファンが居たでしょうか・・
辞めることを応援し、「皆を尊敬してる」の言葉。
簡単に言える言葉ではありません。
メンバー同士を競争させる言葉
Kinki kids剛さんが、ごく普通の側転をやってみせたところ、ジャニーさんは「YOU、天才だよ!」褒めちぎる。
それを見た相方の光一が、もっと難度の高い技をやってみせたところ「YOU、ダメだよ!」
YOUは特別カッコいいよ(SexyZoneの佐藤勝利さんが言われた言葉)引用元
メンバーだったら、相方がこんなことを言われたら刺激になりますよね?
意識的にそうされていたのかは不明です。
でも、この逆も当然あるのでしょう。「YOU最高だよ!」と言っていて、成長が止まると「YOUダメだよ!」
ジャニーさんに褒められた時の喜びは相当なものだろうな・・と勝手に想像しました。
ジャニーさんの人をポジティブにする言葉たち
「YOUがCANと思うならDOすればいいじゃない!」
タレントの心を常にポジティブにし、背中を押してくれるジャニーさん。
ジャニーさんらしい和製英語でユーモアを交えながら背中を押す。
これで「いや・・やりません」という人など居ません。
リーダーとして、メンバーをポジティブにしたいと願う人は多いですが、言葉の1つ1つを切り取っても愛を感じるリーダーは少ないものです。
ジャニー「僕が10をあげるから、YOUたちは1を返してくれたらいい。」
タッキー「その1ってどんな事ですか?」
ジャニー「おはようございます!。とかの挨拶だよ。それだけでいい。」
タッキーのJr.時代のエピソードだそうです。
挨拶の重要性を教えるための言葉とも考えられなくもないですが、本当にGIVEの精神の塊だったんだろうと思います。
相手に愛情や希望を与え、常に見守るジャニーさんの優しい笑顔が言葉から創造できます。
「夢を抱いた光る目、プロとしての気迫と頑張り。これに勝る才能などない」
ジャニーさんは目を見ていたということです。
こんな風に言われたら、みんなが目を輝かせて踊るでしょうね・・
すごく強いモチベーションを上げる言葉です。
意図などしてないのでしょうが、ジャニーさんの言葉に惹き込まれます。
「可能性のあるなしに関係なく、夢を描くこと」
人はどうしても夢(未来)を見ようとしても目先の現実を踏まえて考えてしまいます。
自分の実力を過小評価し、今の実力で出来ることを探してしまいがちですが、ジャニーさんのことですからメンバーに大きな夢を常に見せたのでしょう。
「出世の方法ではなく夢に向かって頑張ることを教えたい」
これもジャニーさんのお言葉です。
自分の元に来た若者たちを出世させたいという思いは人の何十倍、何百倍もあったでしょう。
だから、デビューさせてスター街道を走らせることは使命だったと思います。
でも、これが過ぎると人が単なる「商品」になってしまう。
すべてのJr.がスターになれる訳ではありませんが、夢に向かって頑張ることを諦めなければいつか叶う。
「ボクはいつでも応援するよ」
そして、「たとえ別の道になったとしても小手先で出世しようと思うのではなくJr.時代に経験した作法・礼儀を糧に、純粋に新たな夢に向かって頑張るべきだ」と言ってるように思います。
ジャニーさんの人材育成方法をもっと学びたい
上記のエピソードを聞いて思ったことは、リーダーが本当に持つべきものは「愛」だということです。
上司、マネジャーの方々がどれだけ「愛」を自分の部下・後輩に対して注げるかで会社の将来は変わります。
ジャニーさんのリーダーシップは、会社でも活かせるのではないかと思い始めました。
改めまして、ご冥福をお祈りいたします。
これからたくさん学ばせていただきます。